ひどい漫画1

 

ひどい漫画2

 

前回の記事では私が漫画家を目指していた頃に描いた第1作目の漫画を公開しました。

 

前回の記事「私の1作目の漫画「生きぬければ」 渡かいと

 

ハッキリ言ってひどい出来でしたね。しかもあの作品は未完成です。

ペン入れして、ベタ塗りして・・・そこで終わっております。

本当はそこからスクリーントーンを貼って完成させるつもりだったんですが・・・完成させる気が失せてしまいました。

今回の記事ではこの「漫画を完成させる気が失せる」ということについて私から皆さんにお話ししたいことがあるので急きょ記事にすることにしました。どうか最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

私の漫画家を目指していた話の1話目「私が漫画家を目指した約8年間の軌跡。はじめます

 




 

漫画を1作でも仕上げたことがある漫画家志望者の方はどれくらいいるのか?

 

今の日本では漫画家志望の人が本当に多いです。

「漫画大国日本! アニメ大国日本!」と、世界でも言われてるくらいですからね。

資源の少ない日本にとってアニメや漫画は今や大きな収入源となっております。それは国も認めていることです。

私が学生時代の頃は「漫画家になりたい」なんて言うと「なに? オタクなの?」と、嘲笑されるか軽蔑されるかでした。

でも今はネットでもツイッターでも多くの学生や社会人の方が「漫画家を目指してます!」と公言しています。

本当に時代は変わりましたね。

しかしここで少し思うことがあるのですが、その漫画家志望者の方々のいったい何%ぐらいの人が実際に漫画を1作でも仕上げたことがあるのでしょうか?

私はたぶん半分もいないんじゃないかと思います。

 

何だと?

 

私はこのブログをはじめたとき、一番最初の記事に「約16作品の漫画を描いた。そのすべてがダメだった。」みたいなことを書きました。

 

その記事「漫画家をあきらめたオッサンのブログ

 

それに対して私は読んでくれた人はきっとこう言ってくるだろうなぁ~と思っておりました。

「え? 16作品も描いて全然ダメだったの? ププッ。ダサっ!」と。

しかし来たコメントは「すごいですね。だったのです。

何がすごいのか? 全部ダメだったんだよ? と思ったんですが「漫画を描き上げたことがすごい」と言うのです。

 

・・・・

 

じつはそういうコメントも少しは期待しておりました。漫画を描き上げたことを褒めてくれるコメントを。(いやらしいわ~)

だって漫画を1作仕上げるのって本当に大変なんですもん!

 

私の兄は1作も仕上げなかった

 

私が漫画家を目指しはじめたきっかけは兄が漫画家になると言いはじめて絵の模写をしだし、「お前もやってみたら?」そう言われて「やってみようかな・・・?」と思ったのがきっかけです。

 

その記事「私が漫画家になりたいと思った理由。つまらない人生からの脱出

 

それ以降、私の中で兄はライバルになりました。

怠け者な私ですので漫画家を目指すと決めてからも基本、ぐ~たらしてゲームばっかりしていました。

しかし兄が絵の模写をしてるのを見ると「くそ~! 俺だって!」と、ゲームをやめて私も模写をやってました。

逆に兄がゲームしたり、ぐ~たらしてるのを見ると「今模写をすればその分、兄に差をつけられる!」そう思い絵の模写をしていたものです。

兄は無職だった私と違い、ちゃんと働いていました。なのでお金はあったようで、いろんな漫画の設定画集や文献などを買っていました。

 

 

私はそれをコッソリ見ては「いいな~。ほしいな~。」と、うらやましがっていました。(じゃあ働け!)

そして兄はその資料や文献などを参考に、なにやら盛大そうなストーリーをいくつも作っていたのです。

私はそれもコッソリ見ては「よくわからないけど・・・なんか凄そうだな・・・。」と、ビックリしておりました。

兄は何か調べるのが好きなんでしょうね。背景の建造物の設定とかもファイルに書いてましたよ。(私はめんどくさがりなのでそういうの大嫌いですが)

しかしそこまでいろいろ創りこんでいた兄でも漫画を1作も仕上げていないのです。

それはなぜなのか?

 

ストーリーに作画がついていけてない

 

私は当時、模写ば~っかりやっていましたが兄はちがいました。

模写がある程度のレベルまで達したらもう自分の漫画のキャラクターをデザインしはじめ漫画を描き始めたのです。

兄はその原稿を無造作に自分の机に置いたままだったので私はコッソリ兄の部屋に入って漫画の進行状況を見てました。

しかし・・・「う~ん・・・ひどいな~。」

私の感想はそれでした。

 

まず兄の絵柄には少し古臭いものを感じました。

「3×3EYES(サザンアイズ)」って漫画知ってます? あの漫画の初期の頃の絵柄みたいな感じでした。

 

サザンアイズ

 

 

それと人物のデッサンがとれてないのです。

立ってるようなシンプルな姿勢のデッサンならとれているのですが、座ったり、腰を曲げたりしている姿勢だと「これ・・・背骨折れてね?」みたいに違和感を感じるデッサンだったのです。

兄もそれはわかってるようで何度も描き直した跡がありました。

そして兄の漫画制作の進行はたった1、2Pで止まってしまうのです。

 

私は漫画を描くとき、まず全ページの下描きを終えてからペン入れに入っていたのですが、兄は1P、1P下描き、ペン入れとやっていました。

そして2Pくらい描いてボツにしてしまうのです。

そしてしばらくしてからまた最初から描きだし1、2P描いてはボツ。またしばらく期間を空けて別のストーリーを1、2P描いてはボツ。兄はその繰り返しでした。

兄の挫折する理由は兄の創った壮大すぎるストーリーに作画がついていけてないことです。

兄は漫画を描くことの難しさを実感したのか・・・だんだんと漫画を描くことも絵の模写もしなくなり・・・そのうち完璧に漫画家の道を諦めてしまったのです。

私は兄が漫画家を諦めたと聞いたとき「これでライバルは消えた。」と、ほくそ笑みました。(ゲスだなお前は!)

・・・でも少し寂しいものもありました。

 

原作だけ書くのは無理

 

ここまで読んでくれた方で「じゃあお兄さん漫画の原作志望になればよかったんじゃない?」と思われた方もいると思います。

ですがそれは無理だったと思います。

やっぱり漫画って自分の創った世界(ストーリー)が自分の絵で表現できるから描くのが面白いと思うんですよね。

自分の創った物語を・・・自分のネームで、絵で、キャラクターで表現できるから描きたいと思えるんです。私はそうです。

それを自分の創った物語を他人に描かれては・・・「う~ん・・・ちょっとちがうんだよなぁ・・・。私の表現したいことはそうじゃないんだよなぁ・・・。」と、意見の相違も多々発生するでしょう。

自分の考えをズバッと言える人ならいいですが・・・そうじゃない人のほうが多いと思うんですよね。

だからそれで作品を出せたとしても悔いが残っちゃうと思うんです。

兄は自分のストーリーを自分で描きたい。しかしそれができないと判断したからやめたんだと私は思います。

漫画家を諦めると決断する数ヵ月前からず~っと何か考え事をしてましたしね。

つらい決断だったのでしょう。

 




 

1作目が一番の壁

 

私の兄の話をしましたが、この話に共感できる漫画家志望者の方は多いんじゃないでしょうか?

漫画制作は本っ当に時間のかかる大変な作業です。

自分の描きたいストーリーを頭の中でおぼろげに作ります。そしてそれを形にしていきます。

設定、キャラクター、背景などなど決めていきます。そしてそのおぼろげな物語をハッキリとした形にしていきます。

これがまた時間のかかる作業ですが、それらが終わってやっと絵にとりかかれるのです。

しかしその絵がまた苦難の連続なのです。

下描き、ペン入れ、ゴムかけ、ベタ塗り、トーン貼り・・・。

それだけやってやっと1作。

ページ数が多ければ多いほど長い戦いになります。

そして漫画制作ではそのすべての作業が挫折ポイントになるのです。

 

挫折する理由は?

「時間がかかる」

それもあるでしょう。

 

「大変」

もちろん大変です。

 

しかし一番の理由は

「自分の作品と向き合いつづけないといけない」

これにあるでしょう。

 

自分の描いている作品が面白いならいいです。

「この作品は絶対に面白い!」「早く誰かに読ませたい!」

モチベーションも上がり作業スピードも上がるでしょう。

絵が上手いならなおさらです。描いてて楽しいでしょうしペンものってくるでしょう。

しかしそうじゃなかったら?

要所要所で投げ出したくなります。

「こんな作品描いたところで・・・。」そんな考えが浮かんだらもうダメです。ペンは止まってしまうでしょう。

面白い作品や上手い絵で安定して描けるのは、それはもうベテランの領域です。

「漫画家志望」の段階では「作りこみの甘いストーリー」「下手くそな絵」で描くのは当たり前です。

よほどの才能がない限りそれは無理です。1作目となればなおさらです。

なので私は漫画家志望者の方々にとって1作目は一番大きな壁になるんじゃないかと思うんです。

その壁を乗り越えられず消えていく漫画家志望者は・・・すごく多いと思うんですよね。

 

え~・・・今回の記事はここまでにします。

で、この記事の話なんですが・・・まだ続きます。

本当は1つの記事でまとめるつもりだったんですが・・・なんかメチャクチャ長い記事になっちゃったんですよね。たぶん10000文字を超えています。(普段の記事の3倍以上)

だから3つに分けます。

次回の記事ではその1作目の壁を越えられる人間はどういう人間かなどについてをお話ししたいと思います。

それが終わったらまた私の漫画家を目指していたときの話に戻る(予定)ですのでまた読んでもらえると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた次回の記事でお会いしましょう。

 


 


人気ブログランキングへ

 

次の記事「漫画家志望者は漫画を描くなら自分の才能に自惚れをもって!」