やる気でない1

 

やる気でない2

 

あらすじ

ストーリーを作って「さぁ! 漫画を描こう!」と意気込んだ当時(2008年)の私でしたが、原稿に漫画を描くということはペラペラの紙に好きなイラストを描くのとは違い、とても難しく感じました。

で、前回の記事では「パース」に悩んでいたことを書きましたが

 

前回の記事「パースを使って漫画描くの難しい!消失点が原稿からはみ出てしまう

 

今回の記事では漫画を描く難しさを感じたもう1つの点について書いていこうと思います。

 

この記事の1話目「私が漫画家を目指した約8年間の軌跡。はじめます

 




 

コマの中に絵を描く難しさ

 

漫画には「コマ」という枠があります。

そのコマの中でキャラクター達は動き、しゃべるので当然そのコマの中に絵を描かないといけません。

「それがどうしたの?」って感じでしょうが、これがけっこう描きにくいのです。

絵の練習してるときって、ほとんどの人がたぶん1枚の紙に好きな大きさ(描きやすい大きさ)で描いてると思うんですよ。

私は貧乏性なのでいらなくなった紙の裏に小さく描いてました。

 

紙の裏 絵

 

しかし漫画ではコマの中に描かないといけないので好きな大きさで描くというわけにはいきません。

さらにコマにただ絵を収めればいいいというわけではありません。

ベストな大きさで描かないといけないのです。

 

例えばこのコマ・・・。「ハンター✕ハンター」のクラピカが怒ってるシーンです。

 

クラピカ

 

迫力ありますよね。

でもこのコマのクラピカがこれくらいの大きさで描かれていたらどうでしょう?

 

クラピカ 中

 

ちょっと迫力が減りますよね。

さらにこれくらいの大きさで描かれたら・・・?

 

クラピカ 小

 

いくら怖い顔ですごんでもこれでは全然迫力を感じませんよね。

ご覧のように、ただコマの中に描けばいいというわけではないのです。

描く大きさがとても大切なのです。

なので私は漫画を描いているとき、せっかく上手く描けてるのに絵が小さくなっちゃって迫力が・・・というときや、絵が大きくなっちゃって、これじゃ他のキャラクターがこのコマに描けないよ。となったときが本当にたくさんありました。

もちろんその絵は最初から描きなおすことになりました。

コマの中に描きたい大きさで絵を描くというのは本当に難しいのです。

 

 

人体や物の一部分だけを描く難しさ

 

漫画ではコマの中に人間の全身が入っているというのは稀です。

だいたいが顔から胸まで。

下半身・・・とくに足の先まで描かれてるコマって意外と少ないんですよね。

昔の漫画は構図がシンプルだったのでいっぱいありましたが、構図が複雑になった最近の漫画は9割以上のコマが人間や物の全身がコマに入りきらず、あるいはセリフで隠れてしまって描かれていません。

で、この入りきっていない人体や物の絵を描くのもまた難しいのです。

 

描きにくい

 

どんな人も絵の描き方や描く順序はあると思います。

例えば人間を描く場合、頭から描く人。顔から描く人。体から描く人。

あまりいないと思いますが私が小学生の時に足から描く子がいました。

変わったところから描くんだな~と、驚いたのを覚えています。

私の場合はですが基本的には頭からアタリを取っていきます。

アタリを取るとは絵を大雑把に描いて、絵の全体のバランスを取ることです。

 

アタリ

 

ですが強調したい部分・・・たとえば

 

ゴン

 

この画像のように指をさしてるシーンは手を強調したいから手から。

あと何かに接してる場合・・・たとえば椅子に座ってる人を描くときはイスに接してる尻から。

地面に立ってる人を描くときは地面に接してる足からアタリを取っていきます。(そうしないとなんか浮いてる感じになっちゃうんです。)

 

 

しかしコマの中に描く場合はコマの中に人体のどこかしら収まってない状態の絵を描かないといけないから描き方を変えないといけないというか・・・描く順序が狂うというか・・・とにかく描きにくいのです。

しかも前回の記事で書いたように、パースも意識して描かないといけないし、大きさもバランスよく描かないといけないから描きにくいったらありゃしないのです。

 

デッサンが狂いやすい

 

さっきも説明した通り、コマの中に絵を描くのはいろいろ気を付けないといけないことが多いんですが、体の右半分だけとか、体だけとか、部分的に欠けた人体や物の絵を描くとデッサンが狂った絵になりやすいのは私だけでしょうか?

これはこのブログのおまけ漫画に描いた絵ですが、マスクをしてる少女は顔の3分の1くらいが画面に収まってないですよね。

 

気4

 

この絵は原稿用紙に描いたのをパソコンにスキャンして載せたのですが、原稿にも収まってない部分は描いてないです。

 

原稿

 

で、こういう部分的に欠けてる絵を描くとデッサンが狂いやすくなるのです。

さっきの絵も描いてるとき、目の位置とか輪郭とかおかしくなってしまって何度も修正したんですよね。

試しに練習でいらない紙に好きな大きさで全身描いてみるとちゃんとデッサン取れるのに、コマの中に描くとなるとデッサンがおかしくなっちゃうんですよね。

アタリのとり方が悪いのかなぁ・・・?

 




 

プロの漫画家でもコマの中への下書きは描きにくい?

 

「漫勉」という番組をご存知でしょうか?

この番組は「20世紀少年」などの漫画を描いていた浦沢直樹先生がプレゼンターを務め、いろんな漫画家さん達の仕事場に密着して「漫画の誕生の瞬間」をドキュメントする番組です。

 

漫勉

 

友人が「こんなのやってた」と言って、普段テレビを見ない私のためにわざわざ録画までしてくれていて、それ以降シーズン1からず~っと見てます。

とてもためになる番組で「なぜ私が漫画家を目指していたときにやってくれなかったのか」と思ってしまうほど漫画家を目指している人にとっては勉強になる番組です。

で、この番組ではいろんな漫画家さんが出演されていましたが、中にはコマの中へ下描きするのを苦手としている漫画家さんもいました。

私は漫画を描くとき、原稿用紙に直接アタリを取ったり、下描きしたりして描いてました。

しかし番組に出た漫画家の人で、まずいったん別の紙にアタリを取ったり下描きしたりして、それからその紙を模写するように原稿に下描きに入ったり、直接トレースして描く漫画家さんもいたんです。

私はそれを見て正直嬉しかったです。

描きにくいと感じてるのはプロも同じだったことが。

 

漫画を描いてあらためて感じた鳥山明の凄さ

 

絵が上手い漫画家といえば高確率で名前が挙がるのが「鳥山 明」先生でしょう。

絵を描く人も描かない人も、1度はドラゴンボールの絵を模写したことがあるんじゃないでしょうか。

私も子供の頃はドラゴンボールの絵をけっこう模写していました。

漫画家を目指しはじめてからも何度か模写してました。

そして漫画を描きはじめて、こうしてコマの中に絵を描く難しさを感じてからドラゴンボールを読み返してみると・・・あらためて鳥山明の凄さを感じました。

 

たとえば・・・このコマを見てください。

 

ナッパ 迫力

 

ナッパが「さぁ~て・・・どいつからかたづけてやるかな・・・」といってるコマですが、このコマ・・・どう思います?

「このコマがどうしたの?」と思われる方、よ~く見てください。

コマの中にきれいにナッパが収まってるのです。

しかも足だけはみ出させることでこっちに踏み出してる感じを出しています。

そして足以外は本当にはみ出るかはみ出ないかのギリギリのところでナッパをコマの中に収めているのです。

こうすることでナッパの迫力を前面に出しているのです。

 

これがデジタルで描かれていたらそんなにすごくはないです。

デジタルだと描いた後でも絵の大きさを変えられるからです。

しかしこれはアナログです。

しかも週刊連載です。

本当に驚愕しました。

このナッパのシーンだけではありません。他にもコマの中で出せるだけの迫力や臨場感を出してる絵はいっぱいあります。

 

フリーザ

 

やっぱりこの人・・・次元が違う。

 

 

コマの中に絵を描く楽しさ

 

コマの中に絵を描くというのは私が漫画家を目指していた間、ず~っと苦しめられていたことです。

描きにくいのなんのって。

しかしコマの中に絵を描くことは楽しくもありました。

上手くコマに中に描けたときは嬉しいし、構図によっては普通の1枚の紙にイラストを描くよりも迫力のある絵が描けます。

いろんな形や大きさのコマの中にいろんな構図の絵が描ける。

これも漫画を描く楽しさだったのではないかと今なら思えます。

 

今回の記事はここまでにします。

回は~・・・どうしようかな? う~ん・・・まぁ、次回のお楽しいみということで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

 


 


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