前回の記事「スクリーントーンって種類が多すぎる。どれを買えばいいかわからない

 

前回の記事では初めてスクリーントーンを買う人は通販ではなく、直接文具店などに足を運んで実物のスクリーントーンを見ながらどれを買うか選んだ方がいいということをお話ししました。

しかし・・・今回の記事は前回話したことを覆すような内容になってるかもしれません。

通販だろうが、文具店だろうが・・・結局スクリーントーン選びは慣れない人は頭を抱えることになるんですよね・・・。

 




 

スクリーントーンに正解はない。けれど・・・

 

漫画家志望の人で自分の描いた原稿にスクリーントーンを貼れる日が来ることを楽しみにしてる人も多いんじゃないでしょうか?

スクリーントーンは自分の白黒でしか表現されてない原稿に色や模様を吹き込んでくれる。

様々な柄や模様を貼ることで、自分の味気ない原稿が鮮やかに生まれかわる。

そんな期待を胸にスクリーントーン販売店に足を運ぶ人も多いんじゃないでしょうか。

しかし・・・そんな期待を持ってる人たちはスクリーントーン売り場で固まることになる。

 

膨大すぎるのだ。その種類が。

 

様々な柄。様々な模様。

その種類の多さにスクリーントーンを貼ったことない人は必ず悩むことになる。

 

スクリーントーンの貼り方に正解はない。

どのトーンをどこに貼るか・・・? それは完全に作者の自由だ。

奇抜なチョイスは作風に個性を出してくれるし、まだ見ぬ新しい貼り方を見つけることができるかもしれない。

 

しかし・・・貼りゃいいってもんでもない。

 

これからあなたが作るものは1枚の原稿ではない。1作の漫画なのだ。

読者となる人はその漫画を1P(ページ)、2P、3Pと読み進めていくわけだが、そのページすべてが鮮やかすぎると目がチカチカするというか・・・読んでて疲れやすい漫画になってしまう。

それにスクリーントーンは1枚の値段が高い。

1枚でだいたい300円アイシー社製だと1枚で500円以上もする。

 

「ちょっとお試しで10枚くらい買ってみようかな~。」

そのお試しで3,000円以上かかってしまうのだ。

 

色鉛筆とかだと安いうえに長く使えるから練習もできるし、どんどん失敗もできる。

しかしスクリーントーンだとなかなかそうもいかないのだ。

とくにお金がない学生なんかはたった3枚買っただけで財布はカラッポ・・・なんてことにも。

 

「とりあえずいるんな種類を試してみるか!」

それができない人が多いのがアナログのスクリーントーンなのだ。

 

どのスクリーントーンをメインで使うか?

 

スクリーントーンには「網目トーン」「砂目」「グラデーション」「特殊ドット」などいろいろと種類があるが

 

 

漫画家はそのすべてのスクリーントーンを使いこなしてるわけではない。

その膨大な数のスクリーントーンから自分の漫画にメインとして使うスクリーントーンを決めているのだ。

 

最小限しか使わない人もいれば・・・(ナルトやワンピースなど)

 

 

 

そこそこの種類を使いこなす人もいるし・・・(バクマンとか)

 

 

 

グラデーションをメインに使ってる人もいれば・・・(ドリフターズや修羅の刻など)

 

 

 

砂目トーンをメインとした人もいる。(砂目は蟲師しかしらない)

 

 

 

少女漫画に至っては・・・(女性作家はスクリーントーンを好む傾向にあると思う)

 

 

 

長く連載してる漫画家ほど使うトーンはもう決まっちゃってる感じ。(何貼るかはもうチーフアシスタントに任せてるでしょうけど)

なのでトーン選びで悩むなら文具店などで実物のスクリーントーンを前にして悩むより、いろんな漫画を見ながら悩んだ方がいいだろう。

あなたの理想とする絵柄はどんなのか?

どんな世界観を自分の漫画に出したいのか?

もし理想とする漫画がもうあるなら話は早い。

その漫画が使ってるスクリーントーンと同じものを買えばいいのだ。

そしてその漫画と同じように貼ればいい。

だから理想とする漫画さえ見つけることができれば、あとはもうスクリーントーン選びなんて簡単な作業になるのだ。

 

・・・と、思っていた時期が私にはありました。

 

漫画を参考にスクリーントーンを選ぼうにも・・・

 

「え? 理想とする漫画があればあとはそれと同じトーンを同じように貼ればいいだけなんじゃないの?」

 

そう思うでしょ!? そう思うよね!?

そう思ってる人に問題!!

 

「下の画像で使われているスクリーントーンのブランド名(製造社名)、品番、すべて答えなさい!!」

 

 

トーンを使い慣れてる人はだいたいの予想はつくかもしれない。

しかしトーンを使ったことがない人・・・ましてや実物のスクリーントーンを見たことすらない人が漫画の絵を見ただけでどこ製で何番のスクリーントーンかなんてわかるわけないのだ。

これでは同じトーンを買おうにも買うことができない。

これがスクリーントーン選びのもっとも厄介なポイントだと思う。

え? 問題の答え?

 

・・・しらね。

 

何番かもわかんないし、ブランド名なんて絶対わかんねぇ。

 

この日本では多くの漫画制作解説本が発売されてるが、そのほぼすべてがスクリーントーンの「貼り方」はレクチャーしてる。

しかしスクリーントーンの「選び方」をレクチャーしてる本って少なすぎなくないですか?

解説しててもほんのさわり程度しか解説してないし・・。

ほとんどの解説本が「かゆいところに手が届かない本」ばかりなのだ。

 

だれかスクリーントーンソムリエみたいな人いない?

漫画の絵を見ただけで「このトーンはアイシー社のS-61番だね。」とかわかる人いない?

そんな人いるならぜひサイトを立ち上げて「〇〇の漫画の〇Pの〇コマ目で使われてるスクリーントーンの番号は~・・・」とか解説してほしい。

ツイッターででもいい。

多くの人が見るサイトにはならないと思うが、一部の人には重宝されるサイトになると思うんだよなぁ~絶対。

漫画家目指してた頃の私なら絶対そのサイトはお気に入り登録するね。

 

・・・ちょっと熱くなってしまいましたがこれだけ漫画が出回ってるのに、それらの漫画が何番のスクリーントーンを使ってるかの解説をしてる本やサイトが少なすぎるんですよね。

だからスクリーントーン選びって難航しちゃう。

 

「そんなの実物のスクリーントーンと見比べればすぐわかるだろ。」

 

・・・そう思う人は絶対いそうだな。

いや、いるな。

 

だって私がそう思ってたんですもん。スクリーントーンを使うまでの私が。

 

実物のスクリーントーンを見てもわかんない

 

「スクリーントーンなんて実物を見ればお目当ての漫画が何番のを使ってるかなんてすぐわかるだろ。」

そう思ってたスクリーントーンを使ったことない当時の私はトーン売り場へと向かった。

そして・・・膨大な種類のスクリーントーンを前に、その考えは吹き飛んだのだ。

 

スクリーントーンの基本となる網目トーンなんかはとくにわかんない。

どれも同じように見えるのだ。

いや、微妙な違いはわかる。

網目の大きさ。間隔。色の濃さ。その微妙な違いはわかるのだが・・・特に困ったことは

 

それぞれのスクリーントーンを自分の描いた漫画に貼ってみたらどういう絵になるのかの完成図が予想できないことだ。

 

スクリーントーンを使ったことがない当時の私には特にさっぱりだった。

・・・言葉でこうして説明しててもその難しさは伝わりにくいと思うから実際に皆さんにも見比べてもらおうと思う。

 

はい。これ全部ちがうスクリーントーンだよ。

 

 

 

品番は皆、大きく違うよ。

 

これらのスクリーントーンをそれぞれ、あなたの描いた絵に貼ったらどういう絵になるか・・・貼る前から想像できるかな?

 

画像ではわかりにくいとは思う。

でも実際に手にとっても同じようにわかんないから。

 

砂目トーンとかもこのとおり。(さすがに網目トーンよりはわかりやすいけど)

 

 

「袋から出してみないとわかりにくいよ。」

そう思う人もいるかもしれないが、販売店で選ぶときは買ってもないトーンを1枚、1枚袋から出すわけにはいかないでしょ?

それに袋は透明だから出しても出さなくても条件はたいして変わらないと思う。

 

私が思うにスクリーントーン選びをもっともわかりにくくしてるのは袋ではなく、裏紙にあると思うんだよね。

 




 

裏紙を透明にしてくれ!

 

スクリーントーンは白い紙(裏紙)の上にシール状のトーンが軽く貼ってあるわけですが

 

 

・・・私はこの白い紙がすっごい邪魔だと思う。

 

「このスクリーントーンを貼ってみたらどういう絵になるか?」

それを知るためには実際に貼ってみることが一番なわけですが・・・たとえば下の画像に表示させてるH✕Hのジンさんにスクリーントーンを貼ろうと思ったとする。

 

 

その場合はスクリーントーンを裏紙からはがしてのせてみることで、そのトーンを貼るとどういう絵になるかが予想できると思う。

 

 

 

しかし裏紙からはがさずに絵にのせると・・・

 

 

 

わっかんね。

この裏紙を透明にしてくれたらと何度思ったことか・・・!

 

「じゃあ貼る前にトーンをそれぞれ裏紙からはがして絵にのせてみればいいじゃん。それで貼りたいトーンなんて簡単に決められるでしょ?」

 

そんなふうに思う人もいるかもしれませんが・・・

 

その都度? 裏紙からはがしてのせる?

そんなことしてたらそのスクリーントーンの粘着性が失われちゃうんだよ。折り目もゴミ(埃)もついちゃうしさぁ・・・。

それに種類は膨大だ。慣れないうちは時間かかりすぎるんだよそれじゃあ!

裏紙が透明ならのせるだけでわかるんだよ!

 

だから裏紙を透明にしてくれマジで!!(漫画家目指してた時の私の魂の叫び)

 

 

だから私は買ったスクリーントーンを裏紙からはがして透明なサランラップに軽く貼って保管しようと思ったことが何度もある。(けっきょくやらなかったけど・・・)

 

それにこの白い紙が網目をちょっと見づらくしてる気がするんだよね。

 

ちなみにこの記事で私はスクリーントーンを「見づらい」「見比べにくい」と連呼してますが、別に私は老眼でもないし色覚異常というわけでもない。(色覚異常検査は過去の職場入社テストで何回か受けたことがある)

 

 

一応正常な目をしてるということをご報告しておきます。

ですから「えー? 私普通にわかるよー? 目おかしいんじゃなーい?」と思われた方、一応大丈夫ですんで。

 

・・・え~前回の記事からスクリーントーン選びの難しさについてお話ししてきましたが・・・少しはその難しさが伝わりましたでしょうか?

漫画専門学校とかに通ってた人はスクリーントーンについての予備知識を得たうえで選んでたでしょうし、悩んだら周りの生徒や先生に相談できたでしょうからそんなに苦労した記憶がないかもしれません。

 

ですが私のように一人孤独に漫画家目指してた人は周りに相談できる人もいないし、人の原稿と見比べることもできなかったでしょうから絶対スクリーントーンについては難儀したと思うんですよね。

 

少なくとも私はそうでした。

 

 

それじゃ今回の記事はこのへんにしたいと思います。

最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。

 


 

 


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