前回の記事「自分の作品を完成させたらその作品を客観的に見返すことが大切

 

漫画家を目指していた私は2008年末に初めての漫画を完成させたわけですが、その漫画の出来はひどいものでした。

 

その漫画「私の1作目の漫画「生きぬければ」 渡かいと

 

しかしひどいながらも漫画を描き上げた経験は漫画を描くための専門的な知識も経験もない私に様々なことを教えてくれました。

今回の記事からしばらく1作目を描いて当時の私が気づいたことやわかったこと、反省点などを書いていこうと思います。

 

この話の1話目「私が漫画家を目指した約8年間の軌跡。はじめます

 




 

背景って難しい

 

初めて描いた漫画はいろいろとひどいと感じましたが、特にひどいと感じたのが背景です。

 

 

何コレ?

マジで何コレ?

 

私は絵の勉強は模写ば~っかりやってましたがそれは人物だけ。背景の方は模写すらしていませんでした。

まったく描かなかったわけではないですが、描いてないに等しかったですね。

私は背景を描くのが大嫌いですし、描いてて楽しくなかったんですよね。

それに当時の私は漫画の背景の必要性に疑問を感じていたんです。

「背景って・・・いるか? 漫画を読むとき誰も背景なんてちゃんと見てねーだろ」

背景の存在をとても軽視していたんですよね。(その考えは完璧に覆りますが)

そんなわけで私は背景をほぼまったく描いてきませんでした。

だから今回、私は背景を自分で考えて描くというのは本当にはじめての体験でした。

 

描かなきゃならない舞台は山、森、草、空、海。つまり外。

木なんて(考えて)描いたことねーよ。山は・・・どう描くのが理想なんだ? 空は? 雲は?

 

曇って描くの難しいですよね。簡単そーで違和感なく描くのはちょっと難しいです。

私は雲は最初ドラゴンボールで描いてあるように描いてみたんですが、すんげー違和感を感じました。

 

 

ドラゴンボールのようにペンでシンプルに描いた雲は少年誌のバトル系やファンタジー系のような漫画には合っていますが、青年誌やそうでない漫画・・・とくに現実世界でも起こりうるような比較的現実的な漫画には合いません。

そういう漫画はだいたいがスクリーントーンで雲を表現しています。

 

 

なので私も雲はスクリーントーンで表現しようと思ったのでペンでは描きませんでした。

 

で、山や木はどう描けばいいのか?

何かを参考にしながらでないととても描けそうになかったので参考になりそうな漫画を探しました。

「メインの背景が外の漫画・・・。ん~・・・。」

そーだ! いいのがあった!

ここで引っぱり出したのが「蟲師」という漫画でした。

蟲師については・・・とくに説明はいりませんね。アニメにもなったし実写映画にもなった有名な漫画ですから。

 

 

蟲師の背景はほとんどが山の中とか、海沿いとか・・・とにかく外です。

 

 

 

なので私は蟲師を参考に背景を描いていきました。

しかしここで問題発生。

鉛筆での下描きではある程度上手く描けたと思ったのに、ペン入れしてその後、下描きを消すと「アレ!?」ってなったのです。

さっきまでのなかなか上手く描けてると思った絵が・・・下描きを消した途端ひどいものに変わったのです。

「おかしいな・・・ちゃんと蟲師のように描いたのに・・・。」

私はそうなった原因を模索しました。

 

描き込みが甘い

 

私の原稿はスクリーントーンを貼ってないってのも原因はありますが、それだけじゃない。

変に感じる原因は何か・・・もっと他にもある気がする。

そこで私はいろんな漫画の背景の部分を注意深く見てみました。とくに木や森の部分。

そこであることに気づきました。

影となる部分・・・めっちゃ線が引かれてるんですよね。本当に細かく。

 

 

ちなみにこれが私の漫画。

 

 

影となる部分の線の引きが全然甘いですよね。甘すぎる。

 

鉛筆でば~っかり絵を描いていた私はペンでの影の表現法などわかりませんでした。

鉛筆で描くなら簡単です。

筆圧を緩めて色塗りのように塗ればいいのです。

筆圧を緩めればうすい灰色に。強めれば濃い灰色になります。

筆圧で色を使い分けて描けばいいのです。

 

しかしペンではそれができません。

ペンでは筆圧を強めようが緩めようが黒は黒になるだけなんです。

ここらへんがペンの難しいとこでしょうね。

 

当時の私はそれに気づかず、漫画「スラムダンク」での影のように線を斜めや縦に引いてただけだったのです。

 

 




 

線の太さの使い分け

 

ペン入れのときは線の太さ、細さを部分部分で使い分けるなんてことはもはや基礎中の基礎ですよね。

そんなことは知ってる人がほとんどでしょうが・・・私は知りませんでした。

いや、漫画制作解説本でそんなことが書いてあったとは思いますが、当時の私はそれをする必要性がわかりませんでした。

 

「線の太さの使い分けが肝心!」

 

とか文章で説明されてもどこを太く引いて、どこを細く引けばいいのかが書いてないんです。

常識中の常識なので書く必要がなかったんでしょうが、その常識すらわからなかった私は線の太さなんて無視して差し支えないことだと思ってしまったんですよね。

しかし描いてみてやっとわかりました。

「影の部分・・・細く引くべきなのでは?」

気づくの遅っ!

 

 

ペン入れをすることが怖かった私

 

ペン入れの練習をしっかりしてる人はそうじゃないと思いますが、私はペン入れが初めての漫画でぶっつけ本番状態だったので自分の原稿にペンを入れるのがおっかなびっくり状態でした。

何時間もかけて下描きした原稿・・・。

もしペン入れが失敗したら・・・すべてが水の泡だからです。

「失敗したらホワイトで修正すればいいじゃん。」

確かにそうですが皆さんはホワイトって躊躇なく使えますか?

私はホワイト修正って極力使いたくないんですよね。

ホワイトって確かに便利なんですが、乾くと何か白くゴツゴツの塊になって・・・なんかなぁ・・・。

ホワイトを使った原稿って見栄えが悪く感じませんか? まぁ印刷には影響ないんですけど・・・。

それでもねぇ・・・私はちょっとためらっちゃうんです。

しかしそれは「漫勉」というテレビ番組を見て考えが変わりました。

 

「うしおととら」「からくりサーカス」で有名な作者、藤田和日郎先生が出演された回があってその藤田先生の執筆風景がすごかったんですよね。

 

 

ちょっと下描きしたらすぐペン入れしちゃう。

とくに驚いたのが人物の顔の部分にもほとんど下描きせずペン入れされてたんですよ。

これはプレゼンターを務める浦沢直樹先生もビックリされてました。

藤田先生は頭の中にイメージした表情を頼りにすぐにペンを入れるんですよね。

しかし失敗することも当然多い。

そしたら躊躇なくホワイトをベターっと使うんですよ。

で、乾いたらその上からまたペン入れ。

描いた表情に納得いかなかったらまたホワイト修正。

乾いたらまたペン入れ。

その繰り返し。

 

 

 

藤田先生の完成原稿はホワイトだらけでした。

私はそれを見て「そーか。もっとホワイト使ってもいいんだ。」と、ホワイトを極力使わないという姿勢を改めました。

まぁその番組放送されたの私が漫画家を諦めた後だったんでちょっと遅かったんですけどね。

 

今回の記事はここまでにします。

次回もまだまだ私の1作目の反省点などを書いていこうと思ってるんでよろしければまた見てくれると嬉しいです。

それが終わったら当時私が描いた漫画の2作目を公開する予定ですのでまた読んでもらえると幸いです。

それでは最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。

 


 


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