前回の記事「エロ漫画描くのにVHSのAVじゃ不便で参考資料にならんのよ!」

 

今回は「ジャングルはいつもハレのちグゥ」という漫画を紹介します。

この漫画は第1シーズンと第2シーズンに分かれており、第2シーズンからはタイトルが「ハレグゥ」に変わりました。

第1シーズン(全10巻)、第2シーズン(全10巻)の合わせて全20巻となっております。

 

 

この漫画は私の理想とするギャグ漫画です。

「私もこんなギャグ漫画が描けたらなぁ~」という理想の。

 




 

その内容を説明

 

ジャングルののどかな村で「ハレ」という少年が母親と2人で暮らしていた。

そこに「グゥ」という少女が現れ、両親が死んで身よりのないグゥを引き取り3人で一緒に暮らすことになる。

 

 

このグゥという少女がとても不思議な存在で、顔が変わる。

 

 

人の心(主にハレの心?)が読める。

 

 

他にも魔法(?)が使えたり、タイムスリップできたりと、何でもできる正体不明のキャラクター。

そしてもっとも不思議なのがグゥの体内には別の世界が存在していて、その世界には2人の日本人が住んでいる。(後にもっと増える)

 

 

そんな謎の少女にふりまわされるハレ少年はこの漫画のツッコミ役としてとても重要な役を担うようになり、グゥにふりまわされることでいろいろと達観した歳のわりに大人びた少年へと変貌していく。

 

 

その舞台を説明

 

ジャングルといったら原始的なところを想像すると思うが、この漫画のジャングルはけっこう文明的。

電気も通ってるし、テレビやパソコンなんかもある。

 

 

とてものどかでうらやましくなる村で、ハレの通ってる学校の先生は授業中でもよく寝てるし、

 

 

生徒たちは学年分けされてるわけでもなく、歳関係なく皆兄弟のように仲が良い。

学校の外でも大人たちや長老とも普通にため口でしゃべってて、ジャングルの住人がまるで一つの家族のような・・・今の日本にはない温かさを感じさせてくれる。

 

 

そしてこのジャングルには多数の可愛い(?)生き物も存在しており、その生き物たちは所々で自然に描かれていてジャングルののどかさを助長させてくれる。

 

 

ハレとグゥのやりとりが最高

 

この漫画には個性的なキャラクターがたくさん登場するが、一番の見どころはやはりハレとグゥのやりとりだろう。

グゥはハレのことが特別お気に入りなのか、よくハレにちょっかいを出してくる。

しかも厄介なことにハレの苦しむ姿や苦労する様を見るのが大好きなようでグゥのもつ不思議な力でハレを追い込んでいくこともしばしば。

 

 

しかしグゥはハレにとても大切なことを教えてもくれる。

作者の「金田一蓮十郎」先生はこのグゥを「作者自身」だと言っていた。

もしかしたら作者はハレに逆境を与え、それをのり越えさせることでハレの成長をグゥとともに見守っていきたかったのかもしれない。

 

 

作者は16歳でデビュー

 

この作者「金田一蓮十郎(きんだいちれんじゅうろう)」先生はなんと高校在学中の16歳から月刊少年ガンガンで「ジャングルはいつもハレのちグゥ」を描き始めたらしい。

私は高校時代にこの漫画の面白さを知って買いはじめたが、コミックス1巻のおまけページで作者が現在の年齢を「18歳」だと答えてたのにはメチャクチャ驚いた覚えがある。

 

 

この漫画は1996~2003年までを第1シーズンとし、そのまま2003~2009年を第2シーズンとして、累計10年以上の連載を続けられた。

連載開始時は10代だった作者も連載終了時には30代のオバサンになったいたわけだ。

しかし歳をとるのは作者だけではない。登場キャラクター達も作中で歳をとっていった。

 

漫画の世界ではいくら月日を重ねてもキャラクターたちは歳をとらないものが多い。(とくにギャグ漫画)

「こち亀」なんかは作中で何十回と年始を迎えていたにもかかわらず、キャラクターたちの年齢はいっこうに変わることはなかった。

「金田一少年の事件簿」でも連載スタート時には携帯電話すら登場しなかったのに、最近の掲載では主人公たちはスマホを扱っていた。

にもかかわらず年齢は変わらずずーっと高校生のままなのには違和感をぬぐいきれなかった。

 

しかしこの「ハレグゥ」のキャラクターたちは月日とともにちゃんと歳をとる。(作者も年齢に関してはうっかりしていたが)

 

 

だから巻数を重ねるうちにキャラクターたちの姿や立場、考え方などが変わっていって面白いのだが、後半の方になると「もう最初の頃のようなジャングルでのほほ~んと何も考えず生きてる子供たちではないのだな」と、読み続けて少し寂しさを感じたものだった。

・・・まぁ年齢が変わるのは第2シーズンからなんだけどね。

 




 

絵柄がどんどん変わっていく

 

連載10年以上ともなるとやっぱり絵柄は当然変わる。

16歳という驚異的な若さでデビューしたわけだが最初から画力は高く、とてもカワイイ世界観を醸し出していた。

 

 

「画力高いか?」と思う人もいるだろうが、16歳でこのデッサン力はすごいと思う。

その後も画力はゆっくり上昇していく。

しかし第2シーズンの・・・とくに後半の方になると絵柄が・・・ちょっと・・・。

けっして下手というわけではないが、ペン入れの線がとても弱々しくて消え入りそうな絵になってしまっているのだ。

 

 

中期の頃は線も太くしっかり引かれていてとてもいい絵だっただけに残念でならない。

もしかしたら作者は後期の頃には絵の描きすぎで腱鞘炎にでもなっていたのかもしれない。

ちなみに私は第1シーズンの8~10巻の頃の絵が一番好きです。

 

 

とても楽しそうな仕事場

 

第2シーズンになるとコミックスの巻末おまけコーナーのところに仕事風景を描いた「修羅場日記」というのが描かれるようになったが、それを見る限りでは・・・とても楽しそうな仕事場だと感じる。

アシさん(アシスタント)たちとお菓子食べたり、アニメ見たり、ゲームしたり。

もちろん仕事もしているが、友達同士のように楽しくおしゃべりしながら仕事してる風景が描かれているのだ。

 

 

デビュー時からずーっと支えてくれてるアシさんもいるようだし、アシさんの先生に対する遠慮もあまり感じられない。

先生から仕事の指示をのんびり漫画読みながら待つ仕事場なんて他にあるだろうか?

 

 

それと私自身漫画を描くようになってあらためてこの漫画を読み返して驚いたことがあるが、コマの所々でポクテやピヨ(ハレグゥに登場する生き物)がラクガキのように描かれていることだ。

 

 

漫画家は神経質な人が多い。

原稿を綺麗に仕上げることにこだわりを持った作家さんも多く、アシスタントのミスを許さない作家さんもいる。

そんな漫画家が多い中で金田一先生はアシさんに好きなように描かせてる気がする。

背景なんか定規を使わずガタガタの線で描かれてる部分もけっこうあり、先生はアシさん達に無理させず、自由にやらせてる感じがするのだ。

そして金田一先生自身も仕事そっちのけで1日10時間以上ゲームしたり、好きなときに寝て好きなときに起きる自分のダメさ加減に死にたくなってたりと・・・やっぱり楽しそう。

 

大変なこともいっぱいあったでしょうが、10数年のハレグゥの連載は作者にとっても、アシさんたちにとってもいい思い出になってるんじゃないでしょうか。

 

おわりに

 

私はこの「リネイシア」というブログでこの記事を投稿した現在、100記事近い記事を作ってきましたが・・・今回の記事が一番作るのに時間がかかったかもしんない。

なぜかというと、私は漫画を紹介する記事を書くときはまずどんなふうに紹介しようか決めるためパラパラと漫画を読み返します。

しかし今回は・・・普通に読んじゃってました。

最初はパラパラだったのに・・・いつの間にか普通に。

じつはこのハレグゥなんですが、第1シーズンは文句なく面白かったんですが、第2シーズンの3巻くらいからその面白さに陰りがでてくるというか・・・少しずつシリアスな話が交わるようになるんですよ。

そのシリアス話が昔の私はおもしろいと感じられなかったんですよね。

ギャグもネタが尽きてきたのか少しやっつけな感じで作られるようにもなってましたし・・・。

だから第2シーズンの後半あたりになってからは当時の私は「早くハレグゥ終わんねーかなー」と正直思っておりました。

そして完結したら「やっと終わったー」って思って本棚に置いてあるハレグゥ全巻をとっとと押入れにしまいこんだのです。

それ以降たまに読み返しはしましたが、読んでたのはほとんど第1シーズンの方でしたね。

しかし今回のブログ記事を書くために読み返してみましたら・・・いつの間にか私はハレや仲間たちの成長や変化に引き込まれていたんです。

そしてあのつまらないと感じていたシリアス話さえ面白いと感じていたのです。

そのシリアス話は少し大人びた話が多いのですが、私も30代になってやっとその良さがわかったとでもいいますか・・・。

 

だから私のこの記事を作りはじめた私生活は、

仕事行く前「ハレグゥ読む」

仕事から帰って「ハレグゥ読む」

メシ食ってる時「ハレグゥ読む」

寝る前「ハレグゥ読む」

 

で・・・記事は?

 

そんな感じでした。

そして最終巻に近づくにつれて「もう終わってしまうのか~・・・。」しんみりしてました。

昔の私はゲームやアニメ、漫画などに引き込まれやすいタイプでした。感情移入しすぎてしまうのです。

しかし20代後半くらいからは全然になりました。

それが久しぶりに引き込まれたのです。

このジャングルの村に。

 

この漫画は私が今まで読んできたギャグ漫画の中で1番おもしろいと感じた漫画です。

私の理想とするギャグ漫画なんです。

 

笑いのツボは人それぞれちがいがありますが、きっと笑ってもらえると思います。

なので興味が出てくれた方はぜひこのジャングルの村を感じてみてください。

 

 

 

長くなりましたが最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

 


 


人気ブログランキングへ

 

次の記事「私の2作目の漫画「逝きますか?」 渡かいと