前回の記事「ブログアフィリエイトの収益激減。今後どうしようかな・・・?」

 

『ヘタッピマンガ研究所R(リターンズ)』という漫画を紹介させてください。

 

 

この漫画は【アイシールド21】【ワンパンマン】の作者で知られる「村田雄介」先生が描かれた漫画です。

アイシールド21の連載が終了した村田先生が、週刊少年ジャンプで不定期連載されてた漫画です。

 

内容は「漫画の描き方、漫画のコツ」などの漫画家入門書となっています。

 

2011年に出版された漫画で、けっこう古い本なので紹介したところで今から手に入るか微妙ですが、勉強になる部分が多々あるので、今回紹介することにしました。

この入門書は他の入門書とは違い、非常にわかりやすく、見どころ満載となっております。

 

物語で説明して漫画の描き方を伝授

 

私は過去に漫画家を目指していた時期がありました。

その際に、漫画家入門書みたいなのはいくつか買って読んではいましたが、ほとんどが文章でズラーっと説明してるものでした。

それでも十分勉強にはなるのですが、いまいち頭に入りにくくもあります。

 

しかし村田先生のは、ほぼすべてが漫画で説明しています。

しかも物語にして説明しています。

だから非常に頭に入りやすいんです。

 

 

その物語を紹介

 

アイシールド21の連載を終了して暇そうにしている(?)村田先生のもとに、少年ジャンプ編集者、斎藤優(25歳)が漫画の描き方を伝授してほしいと願い出る。

編集者の仕事に嫌気がさし、漫画家に転身してガッポリ稼いで印税生活で楽に暮らしたいのだそうだ。

 

 

 

アイシールド連載中は、斎藤さんが担当編集者だったこともあり、いろいろ迷惑をかけたということで、しぶしぶ漫画の描き方やコツ、必要な道具などを説明することに。

 

 

 

まったく漫画の描き方などわからない斎藤さんに、一から漫画の描き方を伝授していくので、漫画の描き方を知らない読者の方には非常に参考になる本となっています。

 

その斎藤さんが村田先生の助言により、少しずつ漫画を描けるようになっていくので、その成長過程が読者の方にわかりやすく伝わります。

これを読むことで、同じように読者の方も成長していけるのではないかと思います。

 

斎藤さんは絵もまったく描けないので、絵の描き方やコツなども伝授してくれる本となっています。

 

 

私自身、いい勉強になった

 

村田先生は作画担当だけあって、絵がすごく上手いです。

その大先生が、「自分はこういう風に描いてた」「こんな道具を使うと描きやすかった」など、惜しみなく伝授してくれています。

 

私は漫画家を目指していた時に、漫画の描き方や道具の使い方について、どうしてもわからないところが多々ありました。

そういった疑問は、実際に漫画を描いていた漫画家さんに訊ければいいのですが、私の身近にそんな人はいなかったので、疑問は疑問のまま漫画家を諦めることになりました。

 

それらの疑問は、このブログで「漫画の描き方、わからないことシリーズ」として、記事にして読者の方々に訊く企画を立てました。

 

「漫画の描き方」でわからないことを今後、記事にしていきます

 

他にも訊きたいことはあったのですが、この本を読んで疑問が解けた部分があったんです。

(この本を買ったのは2017年末と、比較的最近)

 

とくに勉強になったのが修正液の使い方ですね。

 

 

アレ使うと、修正液が固まった後に修正部分がボコボコになることがあるんですが、「これは印刷に影響ないのか?」とか、思ってましたからね。

 

そこらへんの解決方法も説明されておられて、謎がまた一つ解けました。

 

まぁ最近はアナログではなく、デジタルで漫画を描かれる人が増えたし、これからも増えていくだろうから、修正液の使い方なんて興味ないかもしれませんが・・・。

 

 

あと、村田先生が描いてたアイシールド21はスポーツ漫画だったんですが、走るシーンや、ボールをキャッチするシーンなど、迫力満点に描かれてるのが印象的でした。

そのシーンを描く際に、パースはどうとっているのか疑問だったんですが、そこのところも説明されておられて勉強になりましたね。

 

 

 

ってゆーか村田先生自身、パースについてよく知らなかったそうです。

パースについて知らずに、あんな迫力満点なスポーツ漫画を描いてたなんて驚きでした。

 

アシスタントさんの力は偉大ですね。

 

 

ジャンプ漫画家に取材

 

この本の見どころのもう一つは、少年ジャンプで大活躍されている先生方に漫画の描き方を取材してるところです。

 

村田先生は絵がとても上手なのですが、女の子を描くのは苦手なのだそうです。(まもり姉ちゃんめっちゃ可愛かったけどな・・・)

なので女の子の描き方を【いちご100%】【あねどきっ】で有名な「河下水希」先生に伝授してもらってます。

 

 

 

女性といえば柔らかな体、柔らかな髪で描かれてるのが特徴ですが、その柔らかさをどうやって描いてるのかの秘密なども教えてくださっているので、絶対参考になりますよ。

 

 

キャラやストーリー作りも取材

 

村田先生は作画担当なので、漫画の最も重要とするところのキャラクター・ストーリー作りについては、正直微妙なところがあるようです。

 

 

そこもまた別の漫画家に取材しています。

 

【世紀末リーダー伝 たけし!】【トリコ】で有名な「島袋光年」先生です。

 

島袋先生の漫画は、かなり個性的なキャラクターが出てきますが、それらはどういった感じで生み出していったのかを教えてくれています。

主人公「トリコ」「たけし」はどのようにして生み出されたのかも教えてくれているので、絶対参考になると思います。

 

 

 

個人的には島袋先生自身の豪快さに驚きましたけどね。

 

 

 

ページ数は少ないですが、【魔人探偵脳噛ネウロ】【暗殺教室】で知られる「松井優征」先生にも取材しています。

 

松井先生も驚きのことをぶっちゃけてくれていたので、面白かったですよ。

 

 

冨樫義博先生に取材

 

この本の最大級の見どころは、あの超有名作家の「冨樫義博」先生に取材しているところです。

冨樫先生といえば、とくに説明する必要もないとは思いますが、【幽遊白書】【H✕H】で有名な作者です。

 

この大先生にストーリー作りやネーム作りなどのコツを伝授してもらったのです。

村田先生もこの取材には大興奮だったようです。

 

 

 

H✕Hといえば、個人的には蟻編を読んで、ものすごい濃密な闘いが繰り広げられているのに驚いて、

「これ以上の話は冨樫先生といえど作れないだろうなー」

と蟻編がピークだと思っていたら、次の「H協会次期会長」編で驚き、さらに次の「暗黒大陸」編では、その濃密さが蟻編を軽く上回っているのに驚きまくりです。

 

 

 

H✕H超おもしろいです。

休載を挟みながらでも全然いいので、絶対私が生きてるうちに完結させてほしい漫画です。

 

 

で、その濃密なストーリー作りの力はどうやって鍛えていったのかを教えてくださってます。

 

 

 

それで私が最も参考になったのが、冨樫先生のネームの作り方の部分でした。

これがすっごい役に立ちました。

 

私が漫画家を目指していた時、ネームの作業に時間がかかりすぎて頭を抱えてた時期があったんです。

その時に週刊少年ジャンプでこの冨樫先生の話を読んで、試しに冨樫先生がやってる方法でネーム描いてみたら、ものすっっっっごい描きやすかったんです。

本当にスラスラできるようになりました。

 

このブログでは、オマケ漫画を描くことがあるんですが、もちろん今もそのやり方でやってます。

これは本当に大助かりでした。

 

どんな方法かは、実際に本を読んでみてくださいね。

 

漫画の描き方は人それぞれ

 

この本ではいろんな漫画家さんが、漫画の描き方や創り方を伝授してくれてますが、それらの方法が全ての人に有益な情報になるとは限りません。

 

冨樫先生は、連載中に体調を崩され入院されました。

このまま自分が漫画を描けない体になったら、自分が雇っているアシスタントたちが食うに困るようになってしまう。

そんな思いからアシスタントたちが無事、自分たちの漫画で食っていけるように、連載で身につけてきた漫画作りのあらゆる技術をノートに書きとめた「冨樫流ネーム 虎の巻」を伝授されたそうです。

 

 

 

個人的に超読んでみたいのですが、そのマニュアルはアシスタントすべてが参考になったと感想したノートにはならなかったそうです。

 

冨樫先生自身も本の中でおっしゃってます。

「今言った訓練もあくまで僕はこうして来たってだけの話であって、結局他の人には当てはまらなかったりするんですよ」

 

私的には冨樫先生のネームの描き方はすごくやりやすかったですが、他の人に合うとは限りません。

 

 

最後に

 

村田先生は、漫画の最後でこうおっしゃられてます。

 

「ろくすっぽ漫画も描かないうちから、漫画の描き方だけ知ったってしょーがないじゃないですか。」

 

「そもそもピカピカの新人が、才能もあって経験もバリバリ積んでるプロのノウハウを聞いたところで、いきなり活かせる筈もないですしね。」

 

「むしろ活かせてる思ったら、まず勘違いだと言っていいくらいで。」

 

 

こういったノウハウは役に立たないというわけでは断じてありません。

ですがまず、そういった細かい技術は忘れて、自由に描いてみることが大切。

描いて描いて、失敗して失敗して、そういった経験を積み重ねていくうちに、

 

「あの先生が言ってたノウハウはこういうことだったんじゃないか?」と気づく。

 

ノウハウは入れつつも、まずは描くこと。

これが大事だと。

 

 

漫画って描くの本当に大変ですが、描くことでわかることっていっぱいあります。

この本のノウハウが参考にならなかったと言われる人は、たぶんいると思います。

ですが、描き続けることで後に参考になるのではないか?

そういった本でもあると思います。

 

古い本ですので今から手に入るかはわかりませんが、読んで損はないと思います。

漫画自体が面白いので、漫画家を目指されてない人でも読んで楽しめる本だと思います。

 

興味のある方は是非、読んでみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

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