前回の記事「私は模写を舐めていた。模写の勉強もう一度し直します!」

 

前回の続きです。

 

一度やめた模写を2017年 12月末からもう一度始めたとお話ししました。

なぜまた模写を始めたか? その理由についてもう少し話したいことがあるので、今回もそのあたりのことについてお話しします。

 

 

模写を馬鹿にされるのは悔しい

 

なぜまた模写を始めたのか?

 

理由は・・・くやしかったから。

 

前回の記事でもお話ししましたが、私の模写をさらした記事で、多くの「お前の模写下手」コメントが来た。

私はこのブログで「漫画家を諦めた」と公言している。

実際諦めた。

それについて、たまに「ダッセー」とか「負け犬ww」とかのコメントが来る。

しかしそれらのコメントに私の心情はとくに動かない。

「負け犬ですが何か?」って感じで軽く受け流すことができる。

どうやら私の中で「漫画家」というものは、完璧に諦めて昇華されてしまったもののようだ。

 

しかし・・・「絵が下手」と言われるのは、正直カチンとくる。

私にとって漫画家というものはもう完璧に諦めたものではあるが、絵が上手くなりたいという気持ちはまだまだ全然残っているようだ。

だから「絵が下手」コメントは私にダメージを与えるものだ。

実際、「模写下手」コメントは私にダメージを与え続けた。

 

そういうコメントは「アンチコメント」として、とっとと消したり、その人のコメントをスパム扱いにして読まずにゴミ箱行きにする人もいるだろう。

私だって今までゴミ箱に入れたコメントはけっこうある。

しかしこれらのコメントは・・・入れない。

なぜなら彼らの言ってることは正論だからだ。

 

実際この模写を

 

 

「上手ですね」という人の方がちょっとおかしい。

私だってくっそ下手だと思ってる。

だから彼らは下手な模写を「下手」だと言ってるだけ。

 

むしろ彼らは気づかせてくれたのだ。

下手だということを。

 

 

目を覚ましてくれたことに感謝すべきだ・・・が

 

彼らの中でこんなコメントをくれた方がいた。

 

「お独りの環境で何かを目指すことはおすすめできません。あなたの模写はレベルが低いですが、それよりもそのことを早く注意してくれる人が近くにいなかったことの方が問題です。」

 

まさしくその通りだと思う。

私はずっと独りで漫画家を目指していた。

絵だってずっと独りで描いていた。

その絵を私の友人が「下手」だと言ったことは数多くあるが、その友人は絵をまったく描かないやつだったので、私より圧倒的に下手なやつに「下手」だと言われても、ダメージにはならなかった。

「何言ってんだ? この下手」って感じで。

 

自分と同レベルの人か、それ以上の画力の持ち主に「下手」だと言われることこそが大事なようだ。

 

よくツイッターとかで、自分の下手くそな絵を恥ずかしげもなくさらす人がいる。(それを非難するわけではない)

しかもその絵に「可愛いでしょ?」とかのコメントを自分でつける。

どうやら自信満々のようだ。

その絵について多くの人が「いいね」をしたり「リツイート」したり、「ほんとに可愛いですね!」とか「すっごーい! 上手!」とかのコメントをしている。

おそらくこの人は、自分の周りに自分を褒めてくれる人しか置いてないのだろう。

 

こういう環境だと、だんだん感覚がマヒしてくる。

 

これは長く経営を続けているワンマン社長によくある傾向だと思う。

自分の会社で自分のやり方を貫く。

それで上手くいったら、どんどん自分の考えが正しいと思えてくる。

そうなると、どんどん自信がついてくる。

そしていつの間にか・・・自分の周りには自分の考えに肯定してくれるイエスマンしかいなくなっている。

「さすが社長!」「素晴らしいお考えです!」みたいに絶賛ばかり。

最初はそんなつもりはなかったのに、なまじ自信がついちゃったから否定や異論をされると「お前に何がわかる!」的な感じで怒って黙らせてしまって・・・いつの間にかそばにいる部下は肯定してくれる部下ばかりになってる。

そしてそれを異常だとは思わなくなる。

歳を取ると叱られることを嫌うので、どんどんこの傾向は強くなる。

そしていつの間にか・・・世間とのズレが発生してる。

そのズレに気づけなければ・・・気づけてもそのズレを修正できなければ・・・その会社はいずれ崩れてしまうだろう。

自分の考えに否定してくれる人も必要なのだ。

 

「ハンター✕ハンター」のネテロ会長は「イエスマンじゃつまらんだろ?」といって、自分のもっとも苦手とするタイプを傍に置いた。

 

 

歳をとってもそんなことができる人は、器がとても大きい人だと思う。

 

だから私もそういうコメントを聞かなくてはならない。

彼らは気づかせてくれたのだ。

私のレベルの低さを。

 

例えていうなら、私が鼻毛を出して人と話してたとする。

誰もそのことを教えてはくれない。

それを指摘するのは失礼にあたるからだと、だれもそのことを指摘しない。

しかし彼らは指摘した。

 

「鼻毛出てるよwww」

 

この発言は恥ずかしく、屈辱的なことではあるが、それを言ってくれたことによって私は鼻毛が出てることに気づき、それを処理することができた。

彼らが指摘してくれなければ、私は一生鼻毛を人前にさらして堂々としていただろう。

感謝すべきことなのだ。

彼らのコメントを。

 

-以下、コメント抜粋-(橙色で表示)

 

 

「うーん。この模写下手くそすぎるだろ。本当に5年も描いていたのか?」

 

 

そうですね。

本当に下手ですよね。

気づかせてくれてありがとう。

 

 

「拝見しました。正直毎日描いてこの模写はヘタクソですね。」

 

 

そうですね。

ヘタクソすぎですよね。

気づかせてくれてありがとう。

 

 

「こんなにセンスないなら3回は同じ題材描くべきだよ。模写しても描き込みが甘かったり、適当に描いてたら上手くならないのも当然です。」

 

 

その通りですね。

私の模写は描き込みが圧倒的に甘かった。

気づかせてくれてありがとう。

 

 

「あなたと私の違うところは本気度だと感じます。私は4年間、失敗したら死ぬ覚悟でデッサンやCGソフトの勉強、もちろん模写もしてました。」

 

 

そうですね。

私の本気度はプロデザイナーのあなた様には遠く及びもしませんでした。

気づかせてくれてありがとう。

 

・・・・

 

だんだんしんどくなってきた。

 

 

「5年も描いてこのレベルの模写しかできないんですか?はっきり言わせていただきますが、こんなのは模写とは言いません。」

 

 

そうですよね・・・。

本当にもう、ひどいレベルの模写ですよね。

気づかせてくれてありがとう。

 

・・・でももう似たようなコメントたくさん来たので、もういいっスよ。

もう十分お腹いっぱいっス。

 

 

「絵も微妙。骨格も微妙。模写も微妙。線1本に対するこだわりが感じられない。だから中途半端。」

 

 

そうっスね・・・。

すべてにおいて中途半端っスよね。

はい、もうわかりましたから。

もう十分っスから。

マジで。

 

 

「そもそも美術というか、アートの才能が皆無なんだと思う。早く気づけてよかったね!」

 

 

・・・・・

 

 

「あなたの模写は

 

 

うるせぇーーーーー!!!

 

絶対見返してやる!

 

え~ん! くやしいよぉ~!

くやちぃよぉぉ~~!!

 

彼らの言ってることは正論すぎるほど正論だが、さすがにムカツク!

しかも今でも来やがるこういうコメントは!!

 

私は彼らを黙らせたい!!

 

しかしあの記事があるかぎり、これらのコメントは一生来続けるだろう。

だったらあの模写が載ってる記事を消せって?

あの記事はこのブログの中で一番人が来る記事なんだ。

消すわけにはいかない。

だったら・・・彼らのコメントで私がダメージを受けなくなればいい。

 

私の模写が実際ヘタクソだから彼らのコメントが苦しいのだ。

それならば私自身が彼らをうならせるような模写を描けるようになればいい。

 

彼らのコメントに対し、見苦しい言い訳をしたこともあった。

 

「いや・・・あの模写は本気じゃないんですよ。」

「ちょっと時間がなかったから適当に描いた模写なんですよ。」

 

見苦しい。

じつに。

本気で描いたって上手くもないくせに・・・。

 

こんな言い訳は自分の株をさらに下げるだけだ。

 

必要なのは言い訳ではなく、実力。

上手い模写を描けるようになることだけなんだよ。

そうすれば私の心の中で余裕ができる。

 

「るろうに剣心」の緋村剣心は自分の強さをひけらかさない。

「おろー、拙者闘いは苦手でござるよー」みたいなこと言って、ヒロインの薫殿にもなかなかその強さを見せなかった。

 

 

逆刃刀や流浪人である自身の立場をバカにされても、オロオロとおどけていた。

 

 

それは剣心がほんとは強いからだ。

強いからどんなに小娘にバカにされても「(いや、拙者本気出せばお前なんかイチコロだけどな?)」という余裕を心にもって謙虚でいられるのだ。

これが実際弱かったら・・・

 

 

見苦しい言い訳が発動するだろう。

今の私がその状態。

 

上手くなればいいのだ。

上手くなりさえすれば、どんなに過去の記事の模写をバカにされても

 

「そうですよねー。下手ですよねー。」

 

・・・・

 

いつの話をしてるのやら・・・(失笑)

 

てな感じで、彼らの批判コメントを鼻で笑って聞き流すことができるだろう。

 

だから私は上手くなる。

35歳から。

こんな金にならんことを

・・・また始める。

 

続く。

 

 


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