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2008年  11月から約1か月かけて私は初めての漫画を描きました。

その漫画は出来こそひどかったですが、実際に漫画を描き上げるということは本当にいろいろと勉強になり、得られるものも多かったです。

そして私は1作目で得た経験と反省点を活かし、すぐに次の作品にとりかかろうと思いました。

しかしここで漫画を描き上げたら次の作品に移る前に必ずやっておかなければならないことがあります。

今回はその「やらなければならないこと」についてお話しします。

 




 

自分の作品を客観的に見返す

 

漫画を一作描き上げたらすぐに次の作品へ移行するのもいいですが、その前に絶対にやってほしいことがあります。

それは自分の作品を見返すことです。

描き上げた作品を見返し、反省点を抽出すること。

 

以前私は「漫画描くなら自分の作品、才能に自惚れをもちなさい。でないと漫画なんて描けない。」みたいなことを言いました。

 

その記事「漫画家志望者は漫画を描くなら自分の才能に自惚れをもって!」

 

確かに自分の作品と才能に自惚れをもつことは漫画家には大切です。

しかし自分の作品を無条件で面白いと決めつける思考は危険です。

それでは技術の向上は見込めません。

自惚れは確かに大切ではありますが、悪いところは悪い。それを素直に認める精神は何歳になっても持ち続けたいものです。

だから作品を描き上げたら必ず見返すこと。

で、ここで大切なのがその作品を客観的に見ること

その作品を自分が描いた作品として見るのではなく、他人が描いた作品として客観的に見ることが大切です。

 

料理でも自分が作った料理を試食すると、作った時の苦労が思い起こされて味がいまいちでも美味しいと感じてしまうものです。(料理とかほとんどしないけど)

盛りつけが失敗してても「でも大変だったんだから!」と失敗部分も許せてしまいます。

しかしそれを他人が食べるとなるとそんな苦労話などしらないし、しったこっちゃないので「まずい」「見てくれが悪い」と評価されてしまいます。

当然漫画もそうです。

私たちがどれだけ苦労して一作描き上げようと読者はそんなことしったこっちゃないので、面白いものは面白いというし、つまらないものはつまらないと言います。

それはある意味とてもシンプルで公平です。

だからこそ他人に読んでもらうのが一番なのですが、皆が皆饒舌(じょうぜつ)に感想を言えるわけではありません。

 

私は自分の作品を描き上げたら漫画とアニメが大好きな友人に作品を見てもらってましたが、その友人の感想は「おもしろい」「う~ん・・・微妙」「つまらない」のどれかでした。

私が「どこが良かった?」「どこが悪かった?」と、もう少し具体的な感想を求めると「あ・・・俺そういう感想とか言うの苦手。読書感想文も苦手だったし。」と、参考になるんだかならないんだかの感想しかもらえませんでした。

それに遠慮なくズバッと感想を言ってくれる間柄の友人がいない人も多いでしょうし、律儀に他人が描いた漫画を時間を使って読んで感想くれる人が身近にいない人も多いでしょう。

だから自分の作品を他人が描いた作品だと思って評価を下せる「技術」が必要なのです。

 

自分の作品と向き合える精神

 

こんな言葉があります。

 

「一流の作者は皆、自分の中に一流の読者をもっている。」

 

自分の作品を描きながら要所要所で自分の中の読者にその作品を読んでもらうんです。

自分の中にいる読者なので遠慮はありません。ズバズバ悪いところを言ってくれます。

そして描き終わったらまたその読者に読んでもらうんです。

しかしここで多くの人がその感想に耳をふさぎます。

せっかく描き上げた後に、悪い感想なんて聞きたくないからです。

 

突然ですが、漫画「バトル・ロワイヤル」でこんなシーンがあります。

様々な才能をもって生まれてきた「三村 信史」くんは暗号化ソフトを作り、それを叔父に見せます。

しかしその叔父はそのソフトのバグをいくつも発見します。

 

 

「あーあっ。まだまだ修行が足りないってことか。」

ちょっとへこんでる信史くんに叔父はこんな言葉を送ります。

「各自が持ってる能力や才能の差なんてものはそれほど重要じゃない・・・。問題はいかに自分自身と向き合うかだ。心の奥に潜む・・・自己否定の声に耳を傾け続けろ。」

 

 

 

自分の作品と真摯に向き合い、悪い部分を抽出する。

「どこかがおかしい・・・。何かが間違っている・・・。」

そんな声に耳を傾け悪い部分は修正する。簡単のようでとても難しいことです。

 

 

とくに結果を出し、自分の才能を人々に認められるようになるとほぼすべての人が天狗になります。

「俺はスゲーんだ! 俺は他の凡人とは違うんだ!」

こうなると自分の悪いところなんて絶対に聞かなくなります。認めなくなります。

そんなすごい立場になっても自分の悪い部分と向き合いつづけられる人なんて・・・私が知るかぎりイチローさんくらいじゃないでしょうか?

 

 

どんなに結果を出そうとも、どれほどの成績を残そうとも、自分自身の身体と向き合い、いたわり、トレーニングをつづける。

スポーツでも・・・何においても自分と向き合いつづけられる人間が上に行ける世界なんだと思います。

 




 

自分の作品を客観的に見るのは難しい

 

さっき「自分の作品を客観的に見て評価しろ。」と言いましたが、これがとても難しいんです。

私は自分で言うのもなんですが、他の人が描いた漫画ならある程度良いとこ、悪いとこがわかる自信があります。(あくまで私個人での視点でですが)

しかしこれが自分の作品になると・・・わからないんです。

いや、わからないというか・・・うまく言えないんですけど「マヒしてしまう」んです。

 

漫画「バクマン」でこんなシーンがありました。

高木くんが新妻エイジの漫画を読んで面白いと判断したのに対し、自分たちの作品は「俺達のはネームから何百回って読んでるから面白いのかどうかもうわからない。」そう言ってました。

 

 

そうなんです。

自分の作品となると構想段階からず~っと作ってるのでその作品と向き合いつづける時間は長いです。

創造から完成までずーっと本当に長い時間その作品を見続けることになるので、こうなるとだんだんその作品を見る目がマヒしてくるんです。

しかも自分の作品となるとどうしても自分の感性に合った作品になるし、自分の共感できる話になるので評価は高くなりやすいです。

自分の作品を他人が描いた作品だと思い、客観的に評価を下すのは・・・簡単のようでとても難しいんですよね。

コツとしては完成したらすぐに読み返さず少し・・・できれば日を置いてから読み返すとドライな頭で読めるので評価が下しやすいですかね。

 

今回の記事はここまでにします。

次回の記事からは私の一作目の漫画の反省点、修正点などを当時の私の視点で見つけたことなどについて話していく予定ですのでよろしければまた読んでいただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

 


 


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