奈良づくし

 

「幕張」という漫画をご存知でしょうか?

この漫画は1996~1997年に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画なので知ってる人も多いんじゃないかと思います。

そして約1年という短い連載にもかかわらず、その漫画の存在を覚えている人も多いと思います。

なんせあの漫画・・・かなりぶっとんだ内容でしたから。

あれ少年誌で連載されていたんですよねぇ・・・。

しかもジャンプで。

 

知らない人のためにもぜひ紹介させてください。

「本当にそんな漫画が少年誌で、しかもジャンプで連載されていたの?」という内容になってますから。

ちなみに私は大好きな漫画です。もちろん全巻持ってますよ。

 

幕張 全巻

 




 

超下品で下ネタ満載な漫画!

 

かる~くあらすじを紹介しますが高校に入学した「塩田(しおだ)」「奈良(なら)」はバスケをやりたかったがバスケ部には入れないという。その理由は

 

幕張

 

1話目の1P(ページ)目からこれである。

 

「スラムダンク」といえばだれもがしってる超人気バスケ漫画ですが、幕張連載スタート時にはすでにスラムダンクが人気漫画としてジャンプで連載していました。

 

スラムダンク

 

同じ雑誌に同じスポーツは必要ない。しょせん人気漫画の前には敵わない。」という理由で塩田たちは野球部に入る。

しかしこの漫画・・・塩田たちが野球をやってる描写はない!

一切ない!!

バットも振らない!ボールも投げない!

じゃあ何をやってるかというと、麻雀(脱衣)やったり、ファミレス行ったり、柔道やってたりとまぁ・・・彼らの日常を描いた漫画です。

 

これだけ聞くとつまらなそうに思うでしょうがまず1話目から奈良はロリコンだったと暴露。

 

奈良 ロリコン

 

そして同じく1話目から奈良、ファミレスで男に掘られる。

 

奈良 掘られる

 

そしてホモに目覚め塩田に惚れる。

 

奈良 塩田に惚れる

 

そして2話目の1P目はこれ。

 

幕張 奈良

 

で、野球部のマネージャー「桜井(さくらい)」と脱衣麻雀。

これ・・・少年誌です。

 

当時はこんなステキな漫画がジャンプでやってたのです。

今のジャンプでは難しいでしょう。(苦情とかうるさくなってるし)

しかしこの漫画、ぶっとんでるのは内容だけじゃないんです。作者の方もかなりぶっとんでます。

 

仕事に対しての泣き言、愚痴、暴言

 

漫画家という職業は過酷で有名です。とくに週刊連載は。

しかし多くの漫画家さんがその過酷さを読者には見せません。

しれっと毎週毎週作品を仕上げて休むことなく連載をつづけます。

しかしこの幕張の作者「木多 康昭(きた やすあき)」先生はちがう。

コミックスの表紙をめくった作者コメント欄、コミックスのおまけスペース、はては作中にまで自らを「さわやか青年K」と名のり自分のキャラクターを登場させ仕事に対しての愚痴、泣き言、そして幕張担当のジャンプ編集者(後にジャンプの編集長)「瓶子 吉久(へいし よしひさ)」氏への暴言などを吐きまくっているのだ。

 

まず1巻の作者コメントでは

 

「遺書

連載をはじめて、休んだのは3日だけ・・・

僕はもうだめです疲れました。

私が過労死したら奥さんの留守の時には女性物の下着を身に付けてみたりしている幕張担当の瓶子吉久個人を訴えて下さい。

木多康昭」

 

1巻目からしんどそうである。

さらに5巻のコメントでは

 

「「無理だったんだよ!!」

無理だったんだよ!

ペン入れ三日に下書き三日かかる僕に週刊連載なんて。

だいたい連載が始まるまで新人賞の応募用にしか描いてなかったし―――ていうか一話目の話だって赤塚賞に応募しようと思って描いたやつなんだから。

それにあの頃はやくて半年で31ページだったのが、一週間で19ページあげるなんて、10倍界王拳だって10倍で一年以上戦い続けるなんて悟空もびっくりだよ!

マジでまた休ませて!! 死んじゃう!!

〝無理だったんだよ!!〟

木多康昭」

 

限界そうである。

他の巻のコメントもほぼすべてが泣き言と愚痴である。

「死ね!! 瓶子!!」と、担当編集に対しての暴言もあった。

 

こういうコメントを読むと不快い思われる方も多いでしょう。

「他の漫画家さんたちは文句言わずにやってんだぞ!そんなに嫌なら漫画家やめろ!!」と思われる方も多いでしょう。

ですが私はこういう人嫌いではありません。むしろ好感が持てます。(私自身がこういう人間・・・いや、なんでもないです)

漫画家の過酷さを垣間見れてとてもおもしろいです。

なので私は木多先生のコメントやコミックスのおまけはとても楽しく読んでました。

 




 

登場するキャラクターにはモデルが存在する。だからリアリティーがある

 

突然ですがあなたは今まで生きてきて「どうしても忘れられない人間」「印象に残っている人間」というのがいるのではないでしょうか?

それはいい奴だったり、嫌な奴だったり奇抜な考えをもつ人間だったりと、とくにこの現実世界で特殊な行動をとる人間はいやでも存在感があります。

この幕張という漫画の登場キャラクターのほとんどは作者が個性的だと判断した人間をモデルとして登場させています。

 

幕張の担当編集「瓶子 吉久」を「鬼瓶 久吉」と名前を変えてコッソリと女性物の下着を身に付けるキャラとして登場。(実際に瓶子さんが女性物の下着を身に付ける趣味があるかは・・・不明)

 

鬼瓶 久吉

 

この漫画の核となるキャラクターのロリコンでホモでウドの奈良も友人Nがモデルらしい。(奈良のモデルは作者だと勘違いされて作者が超キレてる場面も)

 

奈良

 

ちなみにコミックスの4巻の最後のおまけページでこの友人Nからの温かいコメントが紹介された。

しかしそのコメントに対して作者は

 

N(エヌ)!!———ていうかN(奈良)!!

すこしは字を練習しろ!! ヘタすぎる!!

それから女に振られすぎだ!!

人間が人生で振られる数の限界の2倍以上振られやがって!! とりあえずやせろ!!

デブ!!死ね!!」

 

という何ともキツすぎる返事を返している。(やっぱこの人おもしろい)

 

他にも25歳で童貞の野球部監督や自分のことを広末涼子に似てカワイイと勘違いしている赤木キャプテン・・・じゃなくて「鈴木 智恵子」も「実在する!!」と書いてある。

 

幕張 鈴木智恵子

 

他にもモデルがいるであろう様々なキャラクターたちがたくさん登場する。

モデルがいるキャラクターは空想で作ったキャラクターよりも考え方や趣味、好き嫌いまでしっかりとわかるのでリアリティーのある生きたキャラクターになりやすいと思う。

 

おわりに

 

今回は幕張という漫画を紹介させてもらいましたがこの漫画は他の漫画や芸能人のパロディが多数存在します。

今から幕張を読まれる方はそのパロディに古臭さを感じるでしょう。

そして少年誌でありながらフェラやオナニーなど容赦ない下ネタが連発します。

 

幕張

 

それらを苦手と感じる人も多いでしょうが私はそれらも含めてこの漫画が大好きです。

なんていうか・・・変に着飾ったりしない人間臭さのある漫画だと思います。

そして終わり方も木多先生らしい終わり方をします。

この漫画は大変好みがわかれる漫画でしょう。好きというかむしろ嫌いという人も多いでしょう。

私も今回の漫画は「自信をもっておすすめします!!」とは言えません。

しかし私のこの記事を読んで興味が沸いた方は読んでくれると嬉しいです。

キャラクターたちがみんな生きてるいい漫画ですから。(下品だけど)

 

 

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「ドラクエ4コマで有名な新山たかしの半熟忍法帳!おすすめ漫画」

「ナルトとは違った面白さをもった忍者漫画「ムジナ」おすすめ!」

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