前回の記事「初めての漫画のペン入れ。ペン入れの上手い、下手がわからない

 

今回の記事では久々に私のお気に入り漫画を紹介させてください。

「夢幻街」という漫画です。

 

夢幻街

 

「水沢 勇介」という方が描いておられて、少年ガンガンで1994年~1996年まで連載されていた全7巻の漫画です。(途中でGファンタジーという雑誌に移った)

また古い漫画ではありますが私のようなオカルト好きにはたまらない漫画です。

もちろんオカルトに興味のない方も楽しめると思うので興味のある方は是非最後まで読んでいってくださいな。

 




 

ストーリーを軽く説明

 

本業はからくり人形やお雛様的な感じの人形を作って「夢幻」というお店で売っている人形師の牧 豹介(まき ひょうすけ)

 

牧 豹介

 

しかし人形だけでは食べていけず、祖父に子供の頃から教わっていた人が天狗になる法・・・「狗法」(については後で説明)を使い呪術や禁術などの問題ごとを解決する「拝み屋」のまねごとを始めた。

ぶっちゃけ本業より副業の方が繁盛している有り様で、豹介はいろんな問題ごとを解決する・・・というのがこの漫画のストーリーです。

これだけならまぁよくある設定の漫画だなと思われるでしょうが、この漫画のおもしろいところは・・・主人公の豹介がイケメンというところにあるのです。モテるというところにあるのです。

 

主人公豹介のイケメンっぷり

 

まずこの漫画のヒロイン「千葉 礼子」(ちば れいこ)は豹介の人形店「夢幻」で店番のアルバイトをしている高校生です。(だんだん顔立ちが中学生みたいになっていくが・・・)

 

千葉 礼子

 

店長の豹介に恋心を抱いており働いている理由が完璧に豹介目当てです。(でも豹介はよく店をほったらかして近所の子供たちと遊びに行くのでレーコちゃんがいないと店が成り立たない)

モテる店長に頬を膨らませてスネるところは可愛いし、店長のためにせっせと働く姿はとてもけな気なところがあります。

 

しかしその豹介は副業の情報集めのために女性に尋ねごとをすると口説かれそうになったり

 

夢幻街

 

店に来た女の子たちにキャーキャー言われたり

 

夢幻街

 

副業の依頼を頼んだ女性客の頬をそめさせたり

 

夢幻街

 

男までそのイケメンぶりに惚れ惚れしちゃうなど

 

夢幻街

 

多くの場面でそのイケメンっぷりを発揮させます。

さらに作者曰く「僕のところにお手紙くれる子の8割が女の子で、しかもそのほとんどが豹介のファン」らしいのです。

作中のキャラだけでなく、読者まで魅了してしまうほどの主人公のイケメンっぷりこそがこの漫画の魅力なのです。

 

・・・・・

 

・・・いや、まて。ちがうちがう。そうじゃない。

私の紹介したい部分はそんなところではない。

ちょっと脱線してしまいました。

 

この漫画には禁呪や呪術など、古来日本に伝わる様々な「外法」が登場します。

それは古い記述や文献に実際に載っているものや、作者の創作?(アレンジ?)を加えたものまで。

私はそういう文献などを読みあさったわけではないので、どこからが実際に古くから伝わるものでどこまでが作者の創作(アレンジ)なのかわかりませんが、そういう「禁呪」とか「呪術」とかの類を聞くとワクワクします。

なので私のように同じくそういうのに興味が持てる方はこの漫画、とてもおすすめです。

 

 

そして作者、水沢先生もそれら禁呪などについてとても詳しく調べられているようなのです。

その知識の深さはこの夢幻街を読んでくれればわかります。

 

人が天狗になる法・・・「狗法」

 

豹介は「狗法」(くほう)という霊術を使います。

狗法とは仙道の修行法の一つで「人が天狗になる法」・・・天狗の能力を身につける法と言われています。

天狗の能力も様々で、飛翔・剛力・念動・読心・隠形・水歩・風刃・霊波・幻視などがあります。

 

狗法

 

私がこの狗法という霊術のおもしろいと思える設定の部分は「これらすべての能力が身につくわけではない」という点にあります。

能力の開眼には本人の資質や修行の内容にもよるらしいのです。

すべての能力を一人で身につけてしまうと一人で何でもできてしまうから「もうこいつ一人でいいんじゃないかな?」状態になってしまっておもしろくないと思うのです。

だから「これ」はできるけど「これ」はできないというように、できることとできないことをキャラクターに作ることで個性ができるし、キャラ同士の助け合いも生まれます。

なのでこうした点はとても素晴らしいと思うのです。(途中でほとんどの狗法が使えるキャラクターが出ちゃうけど・・・)

 

ちなみに主人公の使える狗法はたったの3つだけです。

豹介の扱えるのは飛翔

 

飛翔

 

剛力

 

剛力

 

風刃

 

風刃

 

この3つだけです。完全に戦闘タイプですね。

霊波(他人の傷を治す。自分のは治せない)も少しは使えますが、すり傷を治す程度のものしか扱えません。

しかしこれだけの能力では戦闘はともかく、人探しや物探しはできません。

そこで登場するのが主人公の祖父であり狗法を豹介に教えた師匠でもある「おじいちゃん」です。

 

夢幻街

 

この人・・・死んでます。

今は豹介が行った外魂の法(じいちゃんが豹介にやらせた)で干し首のような存在になり、普段は豹介の懐に入っているか、家のどこかに置かれています。

彼の扱える狗法は透視・読心・幻視の3つ。

他にも少し仙道の秘術が使えて豹介の足りない部分を彼が補ってくれます。

 

夢幻街

 

しかも禁呪や呪術などに対してはかなり博識でその知識と経験で豹介を助けてくれます。

この頼りになるおじいちゃんの存在がいいんですよね。助け合って依頼をこなしていく感じがとてもいいんです。

 




 

禁呪、呪術

 

この漫画には様々な禁呪や呪術が登場します。

外魂の法。琥魂法。反魂の法・・・は有名ですね。死んだ人間の命を蘇らせる法として様々な漫画やゲームでも登場します。

これら禁呪・・・いや、今の現代社会でも多くの人が手を伸ばしているのは呪術の方でしょう。

夢幻街でも当然呪術は登場します。その呪術に対して夢幻街ではこのように説明しています。

 


人を呪う法は大別して2つにわけられる。

一つは厭魅(えんみ)といわれる法。

呪うべき相手に見立てた人形をつくり、その人形に矢を射かけたり(仙法) 金槌で叩いたり(天神法) 釘や針を打ち込んだり(針法) する呪詛法で呪いのワラ人形・・・いわゆる「丑の刻参り」もこの流れをくむものだといわれている。

 

呪術

 

もう一つは「蟲毒」(こどく)あるいは「蟲術」といわれる法。

毒蛇、犬、狐、蜥蜴(とかげ)、蝦蟇(がま)、蟷螂(かまきり)、蜈蚣(むかで)、蝗(いなご)などを何十匹も一つの容器に閉じ込め共食いさせ最後まで生き残ったものを呪詛(呪い)に使うのである。

蛇ならば蛇蟲。犬ならば犬蟲。狐は狐蟲などと呼び唱えられていた。

 

蟲毒

 

*1巻 1話目「蟲毒」から引用


 

私はこういう禁呪や呪詛などの説明を聞くとなぜかワクワクしてしまいます。

決して人を呪いたいとか思ってるわけではありませんが、なんでしょうねぇ・・・?

日本に古くからある触れてはならない禁忌とでもいいましょうか・・・。なぜか興味がわくんですよね。

 

 

そういう私の心をくすぐるものがこの夢幻街という漫画には多いんですよ。

私のように心くすぐられる人はいませんか?

 

呪詛

 

霊獣、霊蟲、幻獣、亡者など

 

夢幻街には様々な生き物が登場します。

苦蛇、飯綱、獏など・・・。

これらの名前を聞いたことはある人もいるんじゃないでしょうか?

それらは実際に存在したのかはわかりませんが、古い記述や文献には載っています。

それらは妖怪の類なのでしょうか? それとも昔の人の見間違いや寄生虫の類などをそう呼んでいたのかもしれませんが、こういうのにも私は心躍らされます。

 

蟲毒

 

そして夢幻街ではこれらの生物を飼い慣らしたり、使いこなす者たちが敵として現れます。

豹介やその仲間たちはそれら使い手たちに苦戦を強いられます。

しかし豹介の仲間たちもまたそれぞれに修行を積んだ使い手たちです。

咒符師、傀儡師、巫蟲師など・・・。

使い手VS使い手の熱いバトルもまたこの漫画の見どころなのです。

 

夢幻街

 

落ち着いた雰囲気と絵柄が作風にピッタリ

 

夢幻街は少年誌での掲載でしたが絵柄はどっちかというと青年誌寄りかもしれません。

しかし絵柄は明るすぎず、暗すぎずで墨を多用して描かれたその絵はオカルトの作風にとてもマッチしています。

背景もとても綺麗でスッキリと描かれているためとても読みやすいです。

 

夢幻街

 

ちなみにこの漫画・・・すべて水沢先生お一人で描かれています。

アシスタントは一切使っていないそうです。

しかもこの夢幻街が水沢先生はじめての連載らしいのです。

水沢先生はいろんな漫画家のアシスタントをしておられたそうなので、連載時にはすでに高い技術をもっておられたようです。

でも本当にいい雰囲気の絵柄です。

この雰囲気を真似ようと、この夢幻街の絵を模写してた時期もあったんですよね。

 

おわりに

 

夢幻街・・・いかがだったでしょうか?

この漫画は私が中学生の頃に読んで好きになった漫画なんですよね。

その頃少年ガンガンには面白い漫画が多く連載されており、「ロトの紋章」「電撃ドクターモアイくん」など夢幻街以外にもいくつか漫画を買ってましたよ。

夢幻街は全7巻ですが、最初から最後まで面白いです。(最後の方はちょっとマンネリ化もしてますが)

そして終わり方もとてもキレイに終わらせています。

個人的には豹介の祖父がなぜ死にかけて豹介に外魂の法を頼んだのか・・・そこのとこの話を描いてほしかったのですが・・・いろんな事情で連載終了になってしまったのかもしれませんね。

 

私のこの記事を読んでくれてこの夢幻街に興味を持ってくれた方は是非読んでほしいと思います・・・が、今からこの漫画って手に入るのかな?

私の紹介する漫画はそんな古い漫画ばかりで申し訳ないです。

でももし手に入れられたなら是非最後まで読んでほしいです。最後まで読みやすいいい漫画ですから。

 

 

私が紹介したい漫画はまだまだいっぱいあります。

今後もまた機会があれば紹介しますので、またお暇な時にでも私のブログに来ていただけると嬉しいです。

それでは今回はこのへんで。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

 

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