前回の記事「漫画の「ネーム」はまず全ページ作ってから次の作業に移れ!」

 

最近このブログで漫画の『ネーム』について書いてますが、一つ思いついたことがあります。

 

『ネームリレー』というのを漫画雑誌の企画としてやってみてはどうだろうかと。

 

今回はそのネームリレーについてお話しします。

 




 

ネームリレーって?

 

『ネームリレー』とは何なのか?

 

漫画のネームについては前回の記事でも説明しましたが、漫画の下描きです。

これから描く漫画全体の下描きが「ネーム」です。(詳しくは前回の記事を参照)

 

前回の記事「漫画の「ネーム」はまず全ページ作ってから次の作業に移れ!」

 

前回の記事ではそのネームを1ページずつ、下描き、ペン入れと作業を進めるなと言いましたが、ネームリレーでは1ページずつやってもらいます。

 

例えば10人の漫画家志望さんが集まったとして、その10人で20ページの漫画を完成させようと考えたとします。

 

この集まった10人でネームリレーを行うとする場合、まず1人目が1ページ目のネームを描きます。

それを2人目に渡します。

2人目は、受け取ったネームを見て、続きとなる2ページ目のネームを作成します。

そしてそのネームを3人目へ。

3人目も同様に1ページネームを描いて4人目へ・・・。

 

そんな感じで①(人目)→②→③→④→⑤→⑥→⑦→⑧→⑨→⑩

 

10人が1ページずつ描き終わったらまた最初の1人目にパス。

また1人目から描いていき、2往復したころには20ページのネームが完成します。

 

 

 

この説明でネームリレーについてはだいたいわかってもらえたでしょうか?

 

それでですねぇ・・・私はこの『ネームリレー』というの、自分で思いついたんですよ。

とても画期的だと思ったんです。

『ネームリレー』という名称も自分で思いつきました。

 

でもな~んかどっかで見たことある気もすんなぁ~と思い、一応「ネームリレー」で検索してみたところ・・・あったんですよね。

すでにコレ。

 

「ネームリレー」ではなく、「リレーネーム」という名称でしたが、すでにやってた人達がいたんですよねpixivで。

 

ーそのページへのリンクー

 

 

えー? 私が思いついたと思ったのにー。

画期的だと思ったのにー。

やる気失せるわー。

 

 

もうダメだ・・・。

この記事はこれで終わり。

 

 

とはいかないところが私の良いところ(自画自賛)

 

それじゃあ(私が思いついた)雑誌での「ネームリレー」について解説させていただきます。

 

すでにあった名称は「リレーネーム」でしたが、「ネームリレー」の方がよくない?

そっちの方がいいよね?

 

というわけでこの記事では『ネームリレー』という名称で説明させていただきます。

 

なんで雑誌で?

 

このネームリレーなんですが、複数人いないとできません。

今はネットがあるのでツイッターとかで描いたネームを次の漫画家志望さんにDM(ダイレクトメール)とかでパスして・・・そうやって回していっても面白いと思います。

 

・・・うん。

ツイッターでやるのは本当、面白くなりそうだな。

 

でもやっぱりプロにやってもらいたいですよね。

プロの漫画家さん達に。

 

そこで考えたのですが、プロの漫画家さんたちが集ってる場所がちょうどあるんですよ。

そこが、漫画の雑誌なんです。

「少年ジャンプ」とか「マガジン」とか「サンデー」とか。

その連載漫画家さん達にやってもらいたいのです。

 

例えば週刊連載の少年ジャンプでやるんだったら、まず1ページ目を『ワンピース』尾田先生が。

 

 

できたネームはその週のジャンプに掲載されます。

そのネームを次の番の作家さんに編集者が持っていき、2ページ目を『銀魂』空知先生が。

 

 

できたネームは次の週のジャンプで掲載。

そのネームの続きを今度は『ハイキュー!!』古舘先生が。

 

 

・・・てな感じで次へ、次へと連載作家さん達に描いていってもらうのです。

 

そのネームは毎週号のジャンプで掲載されるので、読者も「次は『斎木楠雄のΨ難』麻生先生かー。あの人絶対ぶち壊した展開にしてくるぞ!」

 

 

などと、予想しながら次の号のジャンプを楽しみにできると思うのです。

もとろん連載作家さんたちは忙しいので余計な仕事は増やしたくないでしょうが、1ページのネームくらいならササーっと描けると思うので・・・どうでしょう?

けっこう面白くなると思うのですが・・・。

 

その際にできれば作者コメントも入れてほしいですね。

 

例えばさっきの例で尾田先生が一番手として・・・

 

尾田「僕が一番手かー。最初が肝心ですから無難なところで。次、空知先生お願いします。」

空知「まためんどくさい仕事を編集が考えましたね。とりあえずできたので、次の古舘先生お願いします。」

古舘「変なキャラクター登場させないでください空知先生(笑)次は麻生先生ですね。・・・大丈夫かなぁ。」

麻生「できました。次、堀越先生(『僕のヒーローアカデミア』よろしくです。」

堀越「またとんでもない展開にしてくれましたね麻生先生(笑)フォローが大変でした。次、佐伯先生(『食卓のソーマ』よろしくお願いします。」

 

みたいな感じでコメントも一緒につけてくれれば創作秘話みたいで、より面白くなると思うんですが・・・どうでしょう集英社さん?

 

雑誌の売り上げに一役買ってくれると思うんですけどね。

 

実際に(一人で)やってみる

 

ネームリレーっていったって、いまいち予想できない方のために、ちょっと私が(一人で)仮想雑誌ネームリレーのつもりでやってみました。

 

ネームなので絵は雑です。

それと、しょせん私が一人でやってるので絵柄は同じです。

 

 

まずA先生から。

 

 

できたネームは雑誌の編集者が次の先生の元へと届けます。

 

編集「A先生は恋愛系の漫画を描くからな。まぁ無難にこんなもんだろ。最後のコマでちゃんと次へのページへの伏線もつないでるし。」

 

 

ー次のB先生へネームを渡すー

 

B先生「この続きとなるネームを1ページ描けばいいんですよね?」

 

編集「はい。お忙しいでしょうが、どうかよろしくお願いします。」

 

B「自由に描いていいんですよね?」

 

編「はい。もうB先生の描きたいように描いてくださってかまいません。」

 

B「ふーん・・・」

 

 

編「(ちょっと待って。さすがにこれは予想外すぎる。A先生のネームの最後のコマで靴を履いた人物が登場したから当然人間がくるもんだと思ってたのに・・・だからって何で唐傘お化け? 何でサッカー?)」

 

編「た・・・確かにお預かりしました。それではこのネームをC先生の元へ届けてきます。」

 

B「C先生怒るかなぁ?」

 

編「いや、怒ったりはしないと思いますよ?(たぶん)」

 

 

ー次、C先生へー

 

C「へー。B先生ってこんな漫画も描くんですねー。もっと堅いイメージがあったんですけど。」

 

編「ははっ。私も驚きましたよ。」

編「それでC先生、描きにくいとは思いますが、続きの方をどうか・・・」

 

C「わかってますって。・・・う~ん・・・」

 

 

「(えぇ!? お嬢様じゃなくて小此木の方に話のスポット当てちゃうの!?)」

 

編「ちょっと驚きました。てっきりお嬢様のサッカーの続きを描かれるものだと・・・。」

 

C「このままじゃ小此木がかわいそうですからね。クビになった後も元気に生きてるよってことを描きたくなったんです。」

C「お嬢さんとのサッカーは次のD先生に任せます。僕、サッカーよくわからないですし。」

 

 

ー次、D先生へー

 

D「かなり予想外なネームになってますね(笑)」

 

編「えぇ。私も驚いてます(笑)」

 

D「これの続きを描くのかぁー。う~ん・・・」

 

編「難しいとは思いますが、どうかよろしくお願いします。」

 

 

「(えぇーー!? 小此木撃たれちゃったの!? C先生が元気な小此木を描きたくなったって言ってたのに速攻で殺しにかかってるよ!)」

 

編「(ってゆーかまだ小此木に話のスポットが当たりつづけるのか・・・。)」

 

編「あの・・・D先生、この「桐生家」ってのは小此木がクビになった・・・?」

 

D「えぇ。1、2ページ目に出てたお嬢さんの家柄ですね。「桐生」という苗字は僕が勝手に考えました。」

 

 

ー次、E先生へー

 

E「なんか渋い展開になってんね。」

 

編「はい・・・。」

 

E「俺も忙しいしさ、もう無難な感じでいいよね?」

 

編「もちろんです。よろしくお願いします。」

 

 

編「(無難な感じとか言いながら、ちゃんと次への伏線も張っている・・・。さすがだ。E先生。)」

 

編「(次はF先生か・・・。)」

 

 

ー次、F先生へー

 

F「私、この企画に反対してたの知ってるわよね?」

 

編「はい・・・。」

 

F「私たち作家はあんたら暇そうにしてる編集とは違って忙しいんだから、これ以上余計な仕事増やさないでほしいわよまったく!」

 

編「すいません・・・。」

 

F「もうとっとと片付けちゃうわよコレ!」

 

編「お、お願いします。」

 

 

 

「(ぶち壊してきやがった!!)」

 

「(なんだよ宇宙人って!? そこは普通お嬢様は小此木の実の娘だったとかそういうのだろ!?)」

 

F「何? 文句がおあり?」

 

編「い、いえ! すばらしいどんでん返しです!」

編「ではこのネームを次はG先生の元へ届けてきます!」

 

F「ふんっ!」

 

 

ー次、G先生へー

 

G「いやいや、僕こういう展開好きだよ?」

 

編「そうですか? てっきり気を悪くされるかと・・・。」

 

G「でもこうして見ると、どの先生もネタをぶち込んできてるよね。ここいらで普通の展開にもっていった方がいいかな?」

 

編「G先生にお任せします。」

 

 

 

 

疲れました。

もうさすがに疲れました。

このままオチまでもっていこうと思いましたが、ここいらが限界です。

 

とりあえず一人でネームリレーやってみましたが、たぶんこんな感じで行われると思うんですよね。

意外と読者も作者も楽しめるいい企画だと思うのですが・・・皆さんはどう思います?

 




 

できれば完成原稿に

 

ネームを作ったはいいが、それで終わりにするかというと、私的には1人の作家さんに完成原稿として仕上げてほしいです。

 

ネームって作家さんによっては本当に大雑把で、本人以外何が描いてあるのかわからない場合も多いんです。

だからそんなネームを読者に見せてもいまいち面白さが伝わらない可能性もあります。

だからって作家さん達にネームではなく、完成原稿として1ページ、1ページ描いてくれってのは忙しいから難しい注文ですし、漫画家によって絵柄ってのは全然違うから、1ページごとに絵柄が変わる漫画では読者も読みにくいし、話の内容も頭に入りにくいと思います。

なので最後は1人の作家さんに完成原稿として仕上げてほしいんです。

 

連載中の作家さんは忙しいから無理なので、できれば連載を終了した大物作家さんに仕上げてほしいというのが本音です。

まだデビューしてない新人作家に仕事を与えるという名目で任せてもいいんですが、やっぱり私たちが知ってる作家さんに描いてほしいんですよね。

 

今でいうなら・・・『BLEACH』久保帯人先生とか、『NARUTO』岸本斉史先生とか・・・連載も終わったし、もし暇してるのならお願いしたいところです。

 

おわりに

 

今の漫画雑誌は発行部数がどんどん落ちています。

廃刊に追い込まれる雑誌も増えています。

その対策として、何か変わったことを雑誌の企画として取り入れるのもいいと思うんですよね。

この「ネームリレー」は作家さんのちょっとした息抜きにもなると思いますし。

いや・・・ならないかな?

 

今はSNSがあるのでツイッターなどを使えば皆さんにもできる企画なので、もし興味が湧いた方は漫画家志望の人達で連絡取り合って、やってみても面白いかもしれませんよ?

 

ユーチューブとか、ニコニコ動画とか、発表の場はいっぱいありますから、一つ取り組んでみてはいかがでしょう?

 

 

それでは今回はこのへんにしたいと思います。

それじゃまた。

 


 


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