前回の記事「漫画の仕事を頂いたのに勝手な早とちりで安請け合いしてしまって…」

 

あらすじ

 

私のブログに一通のコメントが来た。

 

「私のサイトに漫画を描いていただけませんか? もちろん仕事として。」

 

サイトに漫画を描くということは・・・そのサイトでアピールしたい情報や商品を紹介する漫画・・・としか考えられなかった。

よくあるのが5ページくらいの説明的な漫画。

きっと先方もそれくらいの漫画をご所望なのだろう。

・・・まぁ5ページくらいならできなくはないな。

そんな感じで私は先方からの仕事内容を勝手に決めつけてOKの返事をしてしまった。

今回はその話のつづきです。

 

この話の1話目の記事「漫画家を諦めた後どうしたのか? アフィリエイトに可能性を感じ…」

 




 

とても礼儀正しい方でした。私とちがって・・・

 

私が承諾のメールを送ると次の日には再び先方からのメールが来ていた。

そのメールには先方ご自身のこと、先方が運営しておられるWEBサイトのこと、そして仕事内容がとても丁寧に書かれてあった。

 

最初に先方は私に詫びられた。

私のブログへのコメントでは偽名を使ったことを。

本当の名前はちがうらしい。(もちろんその名前も本名ではなくハンドルネームでしょうけど)

ネットで名前を簡単にさらすなんて不用心すぎるから当然の警戒だと、私は別に気にしなかった。

とても真面目な方だと思った。

 

ここから以下、先方からのご意見は橙色のフォント(文字)で表示します。

その方が見分けやすいと思いますので。(表示機器によっては橙色で表示されないかもしれません)

 

「私はWEBサイト運営の個人事業をやっております。」

 

・・・個人事業? つまり・・・それを仕事に食べていけてるってこと? すごいな・・・。

 

「以下、お仕事をお願いしたい運営サイトなどの情報です。」

 

先方のサイト名は明かせませんが、ジャンルは金融系のサイトでした。

・・・金融かぁ。

私は漫画家を目指してた時、いろんな本や漫画を読み漁ってた時期があった。

金融系の漫画はほとんどノータッチだったが、本なら何冊か読んだことがあった。

・・・ちんぷんかんぷんで眠たくなるだけだったけど。

 

依頼内容

 

先方が求めてるストーリーが簡単に書いてあった。

 

「借金の泥沼にはまってしまった主人公が、法律の詳しい登場人物に出会ってその借金をなんとかする。」

 

物語のイメージは漫画でいうと・・・

 

・ナニワ金融道

 

 

・カバチタレ

 

 

・ミナミの帝王

 

 

・ウシジマくん

 

 

のような感じなんだとか。

この中で私はウシジマくんしか読んだことがないな・・・。

 

「詳しいストーリー原案などはあらためて文章でお送りしますが、ストーリー作り自体には全く自信がないので可能であれば渡さん(私のこと)と相談しながら進めていきたいです。」

 

あぁ、原案は作ってくれるんだ。助かります。

しかし先方は漫画のストーリーなど作ったことがなく不安とのこと。

 

難しいよ~? ストーリー作るのは。

私も何作か作ったことがあるんだけどね? 面白いストーリーを作ろうと思えば思うほど泥沼化するよ~?(漫画の先輩面してる私)

 

そんな小さなことで優越感に浸りながらメールを読み進めていく。

 

「1話、2話、3話と掲載していきたいと考えています。」

 

・・・1話? 2話? 3話?

 

連載・・・だと?

 

先方が考える大まかな構想が書いてあった。

 

「とりあえずは1~3話くらいまで。4話以降は掲載してみて考えます。」

 

1~3話? 4話以降?

 

・・・連載ものだと?

 

私はてっきり多くのサイトや本で見かける1話完結の5ページくらいのオマケ漫画だと思ってた。

連載なんてこれっぽっちも考えてなかった。

漫画家目指してた時の私なら喜んで飛びついただろう。

無職だったし、時間的にも余裕は十分だったからだ。収入も欲しかったし。

でも今は・・・うぅ。

 

「1話あたり10~15ページくらいと考えています。」

 

がはっ!(吐血)

 

私はメールをここまで読んだ段階でどういうふうな内容で描くかの大まかな構想が走馬灯のように浮かんでいた。

借金に打ちひしがれて夜の街を歩く主人公。

 

・・・ビルとか繁華街とか描かないといけないなこれじゃ。

 

パソコンを前にキーボードをたたく主人公。

 

キーボード・・・。

あれ描くの大変なんだよなぁ・・・。

 

仕事で受けるのだ。お金をもらうのだ。

1ページ、1ページ手を抜くわけにはいかないしなぁ・・・。

それだと1ページ描くのにどれくらい時間がかかるだろう?

背景によっては・・・10時間を軽く超えるかな? ははっ。

これフルカラーじゃないよね? フルカラーだったらさすがに死ねるよ?

 

「絵柄としては私は渡さんの下記の絵などが雰囲気的にものすごくいいなと思いました。個性的(?)な色の塗り方などもカッコいいです。」

 

 

 

 

え? 色塗りこんなのでいいの?

これは別に個性を出そうと思っての塗り方じゃなく、ただ単に手抜きな塗り方なんだけど・・・。

そこは黙っておいた。

絵を褒めてもらえて嬉しかった。

 




 

納品までの流れ

 

(1) 先方の方で1話単位のおおまかな原稿(文章)を送る。

(2) 打ち合わせをしてストーリーやセリフを確定させる。

(3) 渡りさんに1話単位でネーム、コマ割りを考えていただき、必要なページ数やコマ数などの見積もりを出してもらう。

(4) 漫画制作に着手

 

報酬の方はネーム作業に1万円。

漫画1ページにつき1万円。

 

・・・ネーム作業にもお金くれるんだ。

 

「もし報酬について希望があれば遠慮なくおっしゃってください。」

 

・・・私は漫画家としてなんの結果も出せなかった人間。

そんな実績のない私の原稿はカラーで1万でも十分妥当だと思った。

 

作風について

 

「単に借金について紹介する内容だと面白くないので、借金の泥沼にはまる過程を割とリアルに物語にしたい。」

「借金に悩んでサイトに辿り着いた方。単に読み物として読んだ一般の方。その両方の方に楽しめる漫画にしたい。なので借金の説明漫画となる部分は取り入れつつも、どちらかというと読み物として面白い漫画にしたい。」

「過度にリアリティがあってシリアスで、でも暗くて重い感じではなく、ライトに読める感じに。」

 

これは・・・めんどくさそうだ 大変そうだ。

 

先方のおっしゃりたいことはわかる。

こういうサイトや本に載ってるような漫画はだいたいが説明的な漫画が多く、読んでて面白くない。

だから読んでて面白い漫画にしたいという気持ちはよくわかる。

先方は「ナニワ金融道」がイメージとして最も近いと言われた。

 

 

・・・読んだことないな。ナニワ金融道。

これはいろいろと勉強する必要がありそうだ。ぐむむ・・・。

肝心な締め切りはいつだ?

・・・書いてない。

 

私はメールをもう一度読み返してみた。

先方からのメールは本当に丁寧で礼儀正しく、「私は詐欺ではない。イタズラでもない。真剣にお仕事の相談をしている。」という強い意思が見て取れた。

 

しかし・・・無理じゃね?

時間的に無理じゃね?

 

締め切りは書いてないが、1か月以内か・・・それ以上か・・・。

ブログは描き溜めがあるが、せいぜいが4週間分。

その期間に1話くらいは書けるかもしれないが、2話、3話と続いていくとなると・・・時間的に無理。

いや、無理ではないが、ブログは絶対に書けない。

書いたとしても質は超落ちる。

私にとって何が大切か・・・。何が大切か・・・。

ん? メールの最後の方に気になる一文が・・・。

 

「もしお仕事をお受けいただけるようであれば・・・」

 

私は最初の返信で仕事をひき受けたメールを送ってしまったと思っていたが、先方にとってはそうではないらしい。

この段階ではまだ仕事了承は確定ではない・・・?

ここはお断りするチャンスだ! これは無理だよ今の私には!

こんなに長ったらしいメールを打ってくださった先方には申し訳ないがお断りの返信をしよう!

 

「大丈夫です! 私ごときでよろしければ全力でやらせていただきます!」

 

バカかぁーーーー!?

何血迷ったことぬかしてんだお前はぁーーーーー!!

 

私は酔っていた。

漫画の仕事の依頼をもらえた自分に酔っていた。

まるで漫画家みたいじゃないか。・・・ふふっ。(悦)

 

ん~? まぁ何とかなるんじゃないの~?(てきとう)

 

 

何とかならなかったことが私の人生では山ほどあるだろうが!

そのたびに問題から逃げつづけてきた人生だろうが!

 

・・・こうしてアホな私は何の計画も立てずに引き受けてしまったとさ。次回に続きま~す。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

 


 


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